日本のテレビ放送受信には必須のB-CASカード。だが近年B-CASカードの不正利用や改造といった情報がインターネットを中心に出回り、逮捕者も出たことから大きな社会問題となったのは記憶に新しいところだ。
この問題も睨みつつ、以前から総務省 情報通信審議会「デジタル・コンテンツの流通の促進等に関する検討委員会」(通称デジコン委員会)では、B-CASの小型化やソフトウェア化の議論が進められていた。すでに答申もまとまったためにデジコン委員会は廃止されたが、小型化されたB-CASカードなどが登場し、テレビ受信機も大幅に小型化されてきた。
これと平行してソフトウェアによる暗号化解除方式も検討されてきたが、これは「コンテンツ権利保護専用方式」として、B-CASとは別の一般社団法人地上放送RMP管理センターが運営することとなった。放送波も新たにこれに対応する信号を乗せる必要があるが、すでに今年3月27日より新方式対応の放送が始まっている。
地上RMP方式は、地上波デジタル放送にしか対応しないため、BSやCSといった衛星放送の視聴には、これまで通りB-CASカードが必要になる。また地上波放送も、新方式が出たからといってすぐさま従来のB-CASカード対応製品が使えなくなるわけでもなく、当面は両方式を併用することが決まっている。
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【小寺信良の週刊 Electric Zooma!】第619回:ソフトウェアCASで実現した“小型な地デジ” -AV Watch
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