今日は雪が降る前に海沿いの由利本荘の酒蔵巡り。6年前に観光ガイドの作成でも見た場所が多いのですが、この間に変化があるかもしれないので、再確認。
現在稼働中の酒蔵は2軒。最初に斎弥酒造<雪の茅舎・由利正宗>。本荘で数少ない観光客にも門戸を開いている酒蔵。道の向かいには直営のカフェ(?)田屋が出来ていました。斎弥酒造は明治35年(1902)に現斎弥酒造の並びにあった斎藤酒造<鶴の井>の養子だった創業者が分家、独立して始めた酒蔵。戦時中の昭和18年(1943)、企業整備では由利酒類製造・第一工場として操業を続け、昭和31年に分離独立。創業当時からの建物は店舗、蔵など11棟が国の登録有形文化財に登録されており、建物目当ての観光客もいるほど。
市街地にある稼働中のもう一つの酒蔵は、秋田誉酒造<秋田誉>。ここは戦時中の昭和18年、企業整備で由利郡の酒蔵を統合して出来た由利酒類製造が昭和38年に社名変更した酒蔵。18軒の酒蔵が統合、その際に10軒が廃業になり、戦後の昭和20年代に数社復活操業となったがのちに吸収。昭和31年に4工場が離脱独立し、それが現在稼働中の斎弥酒造<由利正宗>、天寿酒造<天寿>、佐藤酒造<出羽の富士>、飛良泉本舗<飛良泉>となった。
昭和34年に共同壜詰工場を建設し、昭和47年(1972)に合理化のため各工場での醸造を本社工場に統合。その本社工場は住宅地の一角にあり、探すのに苦労しました。さすがにここは工場状態で入れる雰囲気ではなかったので、早々に撤収となりました。
のち