フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

5月16日(水) 晴れ

2012-05-17 07:35:31 | Weblog

  8時、起床。肉じゃが(のじゃが抜き)、トースト、牛乳の朝食。

  妻が「梅ちゃん先生」を見て「サザエさんみたいな話ね」と言った。面白い見方である。どちらも大家族の物語だが、「サザエさん」が時代がよくわからない、現代のようで現代でない、つまり社会の変動を感じさせない話であるのに対して、「梅ちゃん先生」は戦後日本の復興期を描いている。背景には大きな社会変動がある。にもかかわらず「サザエさんみたいな話ね」という感想が語られるということは、そうした大きな社会変動の最中にあっても、変らない家族の物語に焦点がおかれている(という印象を与えている)ということである。小さな波風は立ち、波紋は拡がるが、それは短期間のうちに収まって、あいかわらずの家族の風景が回復する。いや、小さな事件が起こってバタバタするということ自体がその家族の日常の幸福な風景の本質なのである。

  9時に家を出て大学へ。今日は会議日なり。

  10時から教務部長、国際部長らとの懇談会。

  会議と次の会議の合間にメールの処理。

  12時から大学院の社会学コース会議。会議の直前にゼミ生からメールが入る。会って相談したいことがあるという。緊急の用件だろうか。しかし今日は時間がない。とりあえずメールで相談内容を送ってもらうと、拍子抜けするほどどうってことのない話であった(しかし本人には緊急事態なのだろう)。メールのやりとりで話はすんだ。

  1時から文化構想学部運営主任懇談会。

  2時から運営主任会。

  4時半から基本構想委員会。また会議の直前にさきほどとは別のゼミ生からメールが入る。今日先生は大学にいらっしゃいますか、相談したいことがあるのですが、というメール。ゼミ論の相談のようである。これから会議が始まるので、その後であればと返信する。

  6時半から研究室でゼミ生のOさんのゼミ論相談を30分ほど。文化的資本の再生産の話。

  夕食を「maruharu」にとりにいく。長い一日だった。やれやれという気分。明日の授業の準備がなければビールを飲みたいところだが、イチゴのムースにしておく。

  本日のmaruharu定食。エビと野菜のパセリソース炒め、オニオンスープ、トマトとアボカドとレタスのサラダ、ライスはパンに換えてもらう。

  9時、帰宅。風呂を浴びてから、『リーガル・ハイ』第5話(録画)を観る。田中角栄を髣髴とさせる政治家の収賄事件。えっ?この控訴審の弁護を引き受けて逆転無罪を勝ち取るのか?(事件の真相はあからかでその政治家の黒は明白)。しかし、さすがにそういう展開にはならなかった。

  それから明日の授業の仕度をして、寝る。私は寝つきはすこぶるいい。たいてい5分で気を失う。気になることがあって眠れないということはめったにない。ただし気になることがあるときは、早く目が醒めてしまう。寝つきにではなく、眠りの深さに影響が出るのだ。