OBERON 日記

1999年1月25日。パソコン通信から始まった公開日記。
できれば、死ぬまで続けたい・・・(爆)。

肩書きの大切さ

2008-03-17 22:52:52 | Weblog
名古屋国際女子マラソン、高橋尚子選手は残念でしたね。でも、その夜から翌日、ずっと高橋選手のことばかりが取上げられていたのには、ちょっと違和感がありました。というのも、名古屋国際女子マラソンで優勝し、結果的に北京オリンピック代表にも選ばれた中村友梨香選手が、藍那と裕太と同窓なんですよ。しかも、裕太とは同学年。とはいっても、よくあるパターンで決して親しいわけでもないのですが、それでもやっぱり応援してしまいますから・・・なんで優勝した彼女より、高橋選手でフィーバーしてるんだろうと・・・少しばかり、嫉ましくも思ったわけなのでした。

しかも、わたし、実は、高橋さんのキャラクターが苦手というか・・・いえいえ、悪い人だとは思っていませんよ、全く・・・むしろ、その逆っていうか・・・あまりにも立派な人に感じられて・・・邪悪な性質の人間としては、苦手に感じていたのであります。ほら、ディズニーが苦手なのと同じようなことです(爆)。

でも・・・記者会見で手術のことを話したばっかりに、いろいろバッシングされていたらしいことなどを聞くと、それには憤慨してしまいます。担ぎ上げられた人は、必ず落とされますから、高橋さんとて例外ではないということでしょうけど・・・だからこそ、なんともいえず、苦々しく感じてしまいます。

ただ、そんな中、ファンの方から励ましのお手紙を頂いて涙している高橋さんの姿が、また感動を呼んだらしく・・・再度、持ち上げられているのに関しては・・・喜べばいいのか、批難すればいいのか・・・自分でも、よく分からなくなっちゃいました(^^;。

とにかく・・・高橋さんには、単に「誰よりも早く走って、一等賞になりたい」ということより、自分が走ることによって伝えたいメッセージがあるようで・・・そういう意味では、今の辛い状況こそが、やっと彼女の「したいこと」が出来る状況なのじゃないかと思います。栄光の中で光り輝いている時より、ボロボロになりながら走っている今の高橋さんの方が、よほど多くのことを伝えられていると思います。

でもね・・・それは、やっぱり、栄光を手にした時があったからこそなんですよね。今の高橋さんと同じように、苦難の中で、必死に頑張り続けている人、メッセージを発信し続けている人は、他にも沢山おられると思うのですが、そういう方がいらっしゃることに、わたしたちは気づけないでしょ。高橋さんのように、目だつ高いところにいる人だからこそ、人に見てもらえるし、伝えたい事も受け取ってもらえるんですよね。もちろん、目だつところにいるからこそ、余計な苦労も背負い込まなきゃいけないとは思いますが。

高橋さんの実績もそうだし、社会的な地位なんかでもそうだし・・・肩書きがある人の話は聞けても、何の肩書きも、実績も、後ろ盾もない者の言葉って、なかなか受け取ってもらえないんですよね。まず、言葉を伝える機会すら与えられないですからね。だから、人を恐れ入らせる肩書きを持つってことは、人を立ち止まらせる、振り向かせる、耳を傾けさせるために、すごく役に立ちます。けっして、嫌がらず、疎かにせず、しっかり使っていって欲しいと思います、はい。

ほんとに・・・「持つ」ことも大変ですが、「何も無い」のも大変ですから(爆)。