OBERON 日記

1999年1月25日。パソコン通信から始まった公開日記。
できれば、死ぬまで続けたい・・・(爆)。

お金の為にできることって、どの辺りまでなんだろう・・・

2008-03-07 17:46:36 | Weblog
今朝は、久しぶりに、すごい霧でした。霧はホラー感覚への入口。なので、とっても好きなんですが、運転には好ましい環境ではありません(^^;。

ところで、昨日、ニュースで浅田次郎さんの『中原の虹』が吉川英治賞の文学賞を受賞したと言っていたので、藍那にメールで知らせてみました。特に熱狂的なファンという程でもないのですが、彼女は浅田さんの小説が結構好きみたいだし、『中原の虹』の周辺小説は、みんな読んでいたから、一応。そうしたら、藍那から「読んでる?」との返信が。彼女から受け取った、その小説群・・・わたしの枕元に平積みされたままです。本屋に平積みなら良いのですが、個人宅で平積みされてても、著者は嬉しくないでしょう(^^;。はい、頑張って読みます、はい。

小説の話をしたので、ついでにテレビの話も(^^;。我が家のDVD/HDDレコーダーが健在の頃は、いろんな番組を録画していました。主にバラエティー、しかも深夜ものなんぞを。なんていうか・・・絶対に見たいというわけじゃないのだけど、あると好いって感じで。でも、レコーダーが故障してしまって、またビデオ録画に戻ると、いろいろ操作が面倒で、以前のように手当たり次第に録画しておくというようなことをしなくなりました。そうしたら・・・なんとなくテレビが見たくても、見るものがないと感じる時間が出来てしまいました。で、気づいたんですが・・・わたしにとってのテレビ番組って、曖昧な時間を曖昧なまま過ごす事を平気にさせてくれるものなんだなって。ほんとは、曖昧に過ごす時間の余裕なんてないはずなのに・・・でも、あるっていうか、存外必要なものなんですよね、曖昧に過ごす時間ってのも・・・ね。

ではでは、そろそろ本題に(^^;。

いえね・・・また「仕事」ってものについてってことになると思うんですが・・・人にとって「お金の為にできること」って、どこら辺までかなぁ~、なんて、やっぱり考えてしまうんですよ。っていうか、ふと気づいたら、考えてるんですよね(^^;。

贅沢な事に、わたしは数年前まで、お金の為に働いたことがなかったのですよね。人から見て「仕事をしている」という状況にはありましたが、それはお金の為にしていることではなかったです。すべきだと思うこと、したいと思えること、することを求められていると感じることをしてきただけで、お金を得るという目的の為に、仕事はしてこなかったんです。

でも、数年前に、実家の会計をすべて任されて・・・っていうか、親がギブアップをしまして、「頼む」って一切合財を渡されて・・・そこで始めて知ったわけです、「おいおい、破綻状態じゃないか!」って。正直、その時は「ここまでになる前に言ってくれろ」って感じでしたが・・・もう、それは仕方ありません。なんとか、押したり引いたり突いたり、頑張っているわけです。で・・・今さらながら「稼がなくっちゃ!お金を稼がなくっちゃ!!」ってことに、なっているわけです(爆)。

とね・・・やっぱり、今までと、まったく違うわけです。したくないこともしなくちゃならないわけです。したいことからは、たいした収入は望めませんからね。

とはいっても、「したくない」の基準は、決して「好きじゃない」とか「得意じゃない」とか「やってて楽しくない」ってことじゃないですよ。なんていうか・・・わたしの美意識や価値観が、それは違うだろって言うことをしなくちゃならないのが・・・ん~ん、正直、キツイんですよね。

もちろん、人を殺して金を奪えみたいなことは、いくらお金の為でも絶対にしませんよ。っていうか、そんなことを要求する仕事なんて、ありませんからね。そこまでいくと、それは仕事ではなく犯罪だし(^^;。

ただ、こうみえて、わたし、けっこう耽美派なもので・・・美しいと思う範囲が狭いのかもしれません。いわゆる耽美派の人とは、拘りどころが全く違うので、誰が見ても耽美派には見えないんですけど、自分なりの美への追求には厳しい方なんで・・・この世の中に、違う気がすると思う仕事は、意外に多いんです。でも・・・お金を稼ぐには、そんなことも言っていられないわけです・・・はぁ。

弁解しておくと、わたしが数十年続けてきた、そして今も続けている仕事にも、一応いろんな苦労はあるんですよ。睡眠時間がほとんどない状態で働いた時期もありましたし、純粋な肉体的苦労もありますし、これでいいだろうかと迷い続ける精神的苦労もありますし、人間関係の揉め事なんて煩わしさもありますし、それなりの金銭的苦労もチャンとあるんです。利益追求はしていなくても、活動を続けるためには経費分を稼ぐ事は必要ですから、お金の苦労もそれなりにありますからね。でも・・・自分の美意識には拘っていられた。そして、そこが何より大切だったんです。

でも、「お金を稼がなきゃ!」ってスタンスになると・・・かなり、美意識の部分で傷ついてしまうことが多いわけで・・・これって、わたしの感覚が、子どもだからなんでしょうかね。美意識が、狭すぎるからなんでしょうかね。

みなさんは、どんな風に、そのあたりの葛藤を処理しながら、お仕事をしてらっしゃるのかなぁ~と思って・・・こんなことを書いてしまいました。就職していたら、定年のことも考え始める歳になって、まるで新入社員の悩みですが・・・実質は新入社員みたいにものですから、どうか許してやってください。

とね・・・わたし以上に自由人であったはずなのに、結婚して子どもが生まれた為に、お金の為に働く生き方を選び、人生の半分をそうして生きてきた夫は、こんなことに悩むワタシが羨ましいと言います。そして「なんにせよ、新しい体験をしていることは素晴らしい」といいます。なんだか・・・そういわれると、申し訳なさに身が縮みますね。男女同権とかいいますが・・・けっこう、男の人にとっても性の呪縛は大変そうです。本人は「自分が決めた事だ」と言いますが・・・彼自身が「男である」ということに縛られている部分は、あると思います。

ああ~・・・でも、縛られていること全てが悪であるということでもないし・・・ん~・・・新社会人っていうか、新入社員というか・・・いい歳をした新人、いろんなことに迷いながら、がんばって仕事しています。・・・と、纏めてみました・・・なにも、まとまってないか(^^;。

写真は、一年前のものです。お雛さまの日に、庭の梅を撮りたいと思ったら、まだまだ蕾が固くて・・・でも、待ちきれなくて、とりあえず去年のを載せてみました(^^;。