OBERON 日記

1999年1月25日。パソコン通信から始まった公開日記。
できれば、死ぬまで続けたい・・・(爆)。

線路を挟んで見たリアルワールド

2007-07-01 20:49:24 | Weblog
今日の夕方、JR三宮駅のホームで、大阪・京都方面行きの電車を待っていて、ふと、線路を挟んで向こう側のホームが気になった。向かいのホームで、特に何かトラブルがあったとか、目だつ動きや服装の人がいたわけではない。ほんとうに、なんとなく、ふと気になった。

と、その瞬間に、視界の焦点が合った。

なんて言えばいいかぁ~・・・雑踏の中に身を置くと、自然に「何も見ない」モードに入るんだよね。人も物も、自分の周りに溢れかえっているのだけど、それらを注視しない、注目しない、個別に認識しない、とにかく視界に紗でもかけたように、あるいは舞台の書割化するように、ちゃんと見ないようにしてしまうのだ。

が、今日は、それが突然、焦点が合ってしまった。すると、向かいのホームには、ほんとうに色んな人間が居た。同じ紙バックを持ち携帯電話のディスプレイを見せ合う若い女性二人。額を押し付けあうようにして寄り添って立つカップル。まっすぐ正面を見据えて立っている若くもなく年寄りでもない男性。練習試合帰りらしい揃いのジャージを着た生徒たち、ハイキング帰りらしい中年の男女のグループ・・・それぞれ笑っていたり、難しい顔をしていたり、疲れきった表情だったり・・・とにかく、そこには無数のリアルな表情を持つ人間たちが居た。

面白い・・・ちょっと怖いけど、面白い・・・ほんとうの世界って、こうだったんだと思った。いかに、自分が、リアルな世界をシャットアウトして暮らしているかを知った瞬間だった(^^;。