ヌマンタの書斎

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LGBT法案に思うこと

2023-05-01 10:12:34 | 社会・政治・一般
誤解しているのか、濫用しようとしているのかは分からないけど、改めて確認したい。

民主主義とは、「最大多数の最大幸福」を基礎原理とする思想である。断じて少数意見を優遇する思想ではない。むしろ少数意見を多数意見で押し潰す制度である。

注意しなかればいけないのは、最大多数の意見が正しいと想定しているだけで、結果的に少数意見が正しくとも、多数決で選んだ結論だからと納得することを強要する思想でもある。

つまるところ多数派の意見を押し通すための思想であり、少数意見は尊重はしても採用する必要はないと切り捨てる思想でもある。ところが何故だか、少数意見を採用するのが民主主義だと思い込んでいる輩がいるように思う。

少数意見であろうとそれを採用できるのは、強力な支配力をもった独裁者に許された特権であり、民主主義ではない。

私はスケベではあるが性的には正統派であり、多数派に属すると自覚している。だからといって特殊な性的志向を持つ人たちを差別しようとか、迫害しようとは思わない。それは個人の自由であり、公序良俗に反しない限り容認される寛容な社会であって欲しいと思っている。

しかしながら、少数派である人たちが求める自由が、多数派が守りたいとする長年の慣習慣行を阻害することには賛成できない。ましてや、政府の負担、すなわち税金で少数派の求める自由を実現しようとするなんて傲慢だと思う。

だからこそ、素直にLGBTの人たちを法的に支援するような法案には賛成できない。なんで、多数派の権利を侵食されねばならないのか、さっぱり分からない。

もし政府がLGBTの人たちを公的に支援するならば、それ相応な公的な貢献がLGBTの人たちに義務として求めたい。義務あってこその権利だ。少数派の権利を公的に求めるならば、それなりの代償はあって然るべき。

一応書いておくと、LGBTの人たちのなかには芸術の分野でかなりの実績があることは承知しています。産業界でも政界、行政職などにもLGBTの人たちはいるようです。正体を隠して働く人が多いので、はっきりとした功績はわかりませんが、有能な人たちは少なくないようです。

それでも少数派であるのは事実。差別や迫害には反対しますが、多数派の権利を侵すような優遇措置は認めがたいのが私の本音です。
コメント (4)
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