ヌマンタの書斎

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EV車への対応

2023-05-11 09:42:02 | 社会・政治・一般
ガソリンを給油しようとスタンドへ行ったら、レギュラーガソリンがリッター500円だった。

そんな日が来たら、誰がガソリン車に乗りたいと思うだろうか。ちなみに2023年現在だとリッター160円前後だから、まだ我慢は出来る。しかし、原油自体が枯渇する日は、今世紀中に訪れることはほぼ確定である。

そうなるとリッター500円どころか1000円だってあり得る話。だからこそ電気自動車(EV車)が求められるのは当然の理であろう。

しかし世界的にみると日本の自動車メーカーは電気自動車に対して反応が鈍い。先行する欧米のメーカーはもちろん、シナやコリアのメーカーと比べてもEV車の製造販売が遅れている。

これは事実であるがゆえに、日本のメーカー及び日本社会の対応の遅れを指摘するマスコミが出てくるのは当然であろう。それは分かるのだが、私が眉を顰めたくのは、このEV車への対応が遅れることで日本を卑下する記事を散見することだ。

マスコミといっても所詮は売文商売であり、スポンサーへの気配りは致し方ないと思う。思うけど、正直みっともないと云わざるを得ない。こんな時、思い出すのはバブル崩壊後、長谷川慶太郎のように投機を推奨した経済評論家を虚仮下ろしたマスコミ様だ。

バブルが弾けたのは大蔵省主導によるソフトランディングの失敗であり、住専といった不良債権を隠していた日本の金融機関あってこそ。それに協力していたのは、他ならぬTV新聞業界であったはず。

真の原因を放置して、バカにも分り易い批判記事を垂れ流していたマスコミ様の悪しき伝統は今も続いているようです。だからこそ敢えて問いたい。EV車への対応が遅いと誹謗される日本政府及び日本の自動車メーカーだが、果たして本当に遅いのか?

EV車の先駆であるテスラ社の現在をマスコミはどう考えているのだ。EV車シフトを国を挙げて推進した北欧のノルウェイの現況を知っているのか。日本のマスコミは何故だか知らぬが、EV車の早過ぎる推進が引き起こしている惨状を報じるのを避けている観がしてならない。

断わっておくが私はEV車否定派ではない。使い方によっては現在でも有効だとさえ思っている。例えば郵便の配達や、ルートが決まっている配送車などにはEV車は実用的だと思う。

ただガソリン車同様に使用するのは、現時点では向いていないと思う。だから慎重姿勢を崩さないトヨタの対応のほうが現実的だと思う。ちなみに日本メーカーのうちEV車に積極的な本田と日産だが、現時点では小型車中心でイメージ先行だと思う。

というか、私が賢しげに書かなくても日本の自動車ユーザーは賢明な判断をしているようです。だから現時点ではEV車は日本では売れていない。ただ、それだけです。

いずれ訪れる原油の枯渇がもたらすガソリン価格の異常な高騰時にこそ、EV車、燃料電池車、水素エンジン車、合成燃料車などが活躍すると思います。現時点ではEV車よりもハイブリッド車のほうが現実的でしょう。

ちなみにシナやコリアの自動車メーカーがEVにシフトしているのは、ガソリン(及び軽油)燃焼型のエンジンが満足に作れないからです。EV車のほうがシンプルな構造なので、技術力が低くても作れますから。なおコリア製のバッテリーが爆発し炎上しているのは化学分野の基礎が出来てないからだと思いますよ。
コメント
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