ヌマンタの書斎

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再びPK負け

2023-03-20 10:07:36 | スポーツ
現在、ワールドベースボールクラシックが開催されている。

大谷やダルビッシュが活躍する我らが日本代表チームの活躍に、日本中が湧きたつことは嬉しい限りである。それはともかく実は現在、サッカーの若き日本代表(アンダー20)のチームがウズベキスタン開催のアジアカップ(U20対象)で戦っていた。

結果は残念ながら準決勝で敗退であるが、実はPK負け。ドーハの悲劇で日本をワールドカップ初出場の夢を打ち砕いてくれたイラクに負けている。先に失点し、追いつき延長戦でも失点、しかし追いついての引き分けという熱戦であった。

A代表と共にPK負けというのも、なんとも因縁を感じる。ちなみにベスト4の段階でアンダー20対象の世界大会の出場権は得ているので、最低限のノルマはこなしていることは評価したい。

実のところ私はこの世代を高く評価していない。国際大会での過去の実績が芳しくないばかりでなく、全体的に小粒な選手が多く将来の伸びしろを感じさせな選手が多いからだ。有望な選手は十代後半でだいたいわかるのが通例。

それでもJリーグが出来て以降、育成システムが向上し20前後で伸びてくる選手も出てきているので、一応期待はしていた。そして今回の目玉は松木玖生選手である。180㎝台の大柄なMFでありテクニックもある。高校選手権でも活躍した期待の若手である。

事実上、このチームのエースでもある。ただし一人で局面を打開できるほどの逸材ではない。あくまでチームプレイの中で活きる選手だと思っている。それでも歴代の代表選手たちと比べると、いささか心もとない。

それだけにU20対象の国際大会でどれだけやれるのか、私は興味深く思っていた。3試合しか視てないが、そう悪くはなかった。全体的に小柄な選手が多く、大柄な中東の選手に身体負けはするが、テクニックと俊敏さで対抗していた。

準々決勝の相手は、あのイランを破ってきたイラクである。ドーハの悲劇の原因となった国であり、そのサッカーの実力は侮れない。実際二回も先制を許している。よくぞ追いついたものだと思う。

ただ走り負けすることが多々あったので、おそらく連戦で疲労が蓄積していたのだと思う。ベストメンバーではないだけでなく、全体的にスピードがなかった。ただ巧いというか、要所要所で加速して勝機を作るなどクレバーさを感じさせたのは嬉しい。

それだけにPK負けは惜しい。かつて日本はPK戦に強かった時期がある。特にアジア杯においては、川口能活が鬼神の如くゴールマウスを守り、チームの危機を守り抜いたことは、今も記憶に新しい。

また蹴る方でも遠藤康保や阿部勇樹といったPK名人が居た。コロコロPKの遠藤も凄いが、公式戦でPKを外したことがない阿部も凄い。またフリーキックにも世界的にも通用した中村俊輔がいて、ここぞという時に得点をする救世主であった。

それに比べると今の日本代表には、絶対的な得点源が居ない。弱くなった訳ではない、むしろ平均的なプレーの質は上がっていると思う。ただ個性的な武器がない。退屈だなんて言わないけれど、個人で強い技を持つ選手がいない。それがPK負けが続く大きな原因だと思う。

試合に負けたのならば監督の采配ミス、でもPK負けは個人のミス。何故だかマスコミはこのあたりに甘い。適切な非難と反省なくして向上はあり得ないと思います。

コメント
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