のろや

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ジョブズ氏死去

2011-10-06 | 忌日
ええ?!
死去?!?!

米アップル:ジョブズ会長死去 56歳 8月にCEO退任 - 毎日jp(毎日新聞)

ヘッドラインを二度三度と読み返してああ「目を疑う」とはこのことか、と妙に納得したのち、どうやらデマではないということがじわじわ滲みて来て呆然といたしました。

ワタクシはいわゆるアップル信者というわけではございません。ipadやiphoneはおろかipodすら持っておりません(他社のものを使っているというわけではなく、そもそもこうした機器を持っていない)。
しかしパソコンの使い方をはじめて習ったときからずっとMacユーザーで通して今に至ります。初めて買ったパソコンもiMacのスノーでございました。
即ち、↓これ。
imacさんさようなら - のろや

実を申せば、このiMacさんが拙宅に届いたときに入っていた白い段ボール箱が、ワタクシはいまだに捨てられずにおります。大きいので畳んでおりますけどね。箱の4面にあのころっと可愛らしい姿がプリントされており、ふと目にするとなにかこう、亡き友の遺影を見るような心地がするわけでございます。

そんなわけでわりと長年のMacユーザーであるにもかかわらず、いまだにあんまり使いこなせていないというのは目の前のMac miniさんにも故ジョブズ氏にも申し訳ないかぎりではあります。どっちみち使いこなせないなら、何故世に広く普及しているWindowsにしてしまわないのかと申しますと、まず「何となく」な動かし方でもそこそこ使えてしまうユーザーフレンドリーさがありがたいから、そしてやっぱり、デザインがいいからでございます。
ドナルド・ジャッドがパソコンを作ったらこうなったという感じの、白とシルバーを基調としたミニマルな外観は、ど真ん中にのろごのみでございまして、先代のiMacさんにしても今のMac miniさんにしても、電子機器がさして好きでもないワタクシをして「これとならば一緒に暮らしたい」と思わしめるような魅力的な姿をしております。

いわゆるコントロールフリークとも称されるジョブズ氏、製品の機能のみならずデザインにも徹底的にこだわったということはつとに聞こえておりました。コンピュータのくせにうっとりと眺めたくなるデザインをまとったmacさんとその周辺機器を世に送り出してくれた功績も、氏に帰せられる所が大きいのかもしれません。

ipodやipadの恩恵を受けてもいなければパソコン業界に詳しくもないワタクシには、この訃報を聞いても、ひとつの時代が終ったと感じるほどの大きな感慨はございません。
しかし今目の前に鎮座している白い小箱、下は3℃から上は35℃まで激しい温度差のある拙宅において、文句も言わずつぶれもせず日夜働いてくれているグッドデザインな相棒氏をつくづくと眺めやりますと、ジョブっさんありがとう、という言葉が自然と胸中に沸き上がって来たのでございました。

というわけで
数々の素敵な製品で、世界を前よりも少し楽しい場所にしてくれて
ありがとう、スティーブ・ジョブズ。

アップル

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