雪の岡山県北・新見です。ほんのうっすらですが積りました。
墨絵の世界です。
一昨日、NHKテレビのクローズアップ現代で素晴らしい報道が・・・。
過疎と老齢化の「限界集落」の実情と対策が取材されています。
生きがいや目標感の少ない集落のシニアたちに笑顔が戻った実例でした。
新潟と島根のレポートです。行政の進めてきた「箱もの」ではありません。
新潟の上越の若者数人と村の老人たちの交流が、印象的です。
過疎化を嘆く人たちに一石を投じたのです。
山里は不便なもの、特産品もないとの意識を外部の若者が変えたのです。
「住んでいる環境は最高」「自然薯は最高の食材」と。
40年ぶりにいなかに帰還した私の感覚も同じです。
山里の四季と野菜のおいしさを、住んでいる人自身なぜ認識が薄いのかと。
島根では、過疎化のエリアの若い相談員たちの登場です。
県がバックアップして、2年間で課題抽出と対策を急いでいます。
専門家による相談員への定期的実務研修も。
昨日 岡山県の地域振興担当部署に、電話をして、県の進捗を確認しました。
緒に就いたばかりです。9ブロックのモデル作りが予算付きで。
でも、ヒアリングと対策をエリアに「まる投げ」の感があります。
新見市の担当者を聞き出し、電話しました。
説明を聞き、お役に立ちたいと申し出ました。
新見市では、大井野がモデル地区のようです。
いなかで活動する若者たちの経済的自立を、何で支えるのかが課題です。
古民家再生講座開設の受講料や、「ゆず」の絞り汁の料亭への販売でした。
2兆円の定額給付金のほんの一部でもあれば、過疎地は頑張れるのですが。
「音楽合宿村」構想も同じ根っこです。
外部から、多くの若者が新見を訪問し、演奏を通じてシニアと触れ合えたら・・・。
音楽を通じて「感動」を共有できたら・・・。村おこしを一緒にできたら・・・。
一過性でも、いなかでの活動が企業の採用時に「評価ポイント」になれば。
若者個人の「心の資産」となり、社会的ステータスにつながれば。
移住してきた若い女性を「みんなの娘」と表現する古老の顔が素敵です。
思わず目頭が熱くなりました。年とると涙腺がゆるくなるのです。(苦笑)
画像 今朝の我が家(うっすらと雪が積もりました)
庭の置物(かばんの中の犬とタヌキ、犬はよく本物と間違われます)
夢を実現させましょう。年寄りがどれだけ役に立つか
判りませんが、わくわくして来ます
私も集落支援員制度というものがあることを、TVの番組で初めて知りました。
「限界集落」という呼称は厳しいものですが、全国各地で急速に進んでいてそれも地方に限らないものだということですね。
番組は一筋の道が見えるものでしたが、出来ることをするということでヒアリングが第一歩でした。
人的な交流と、拠点になるものが必要ですね。
できることをしていくという自然体が素敵なことだとブログを拝見して思いました。
親のこと、家のことばかりでなく「鮭の帰巣本能」のように生まれた所は、人を生き生きとさせるのですね。
そして、ふるさとを活性化させる分子ともなるのですね。
新見は、ふるさと出雲へ帰省の時何度も通りました。
車窓の中国山地に降り積もる雪景色は墨絵の美しさでした。
お待たせしています。
周りの条件がまだ整っていません。シニアの人たちにも、さまざまお手伝いをお願いしようと思っています。その時はよろしくお願いいたします。
satoさん
コメントありがとうございます。
出雲のご出身ですか。懐かしい場所です。新入社員時代、広島から赤名峠を越え、三刀屋からの出雲入りでした。定年退職後、現在「就職浪人」ですが、昔からの夢を追い続け、単なる年金生活者でないシニアを目指しています。
集落支援員制度については日本の社会に関連する広がりが大きいと思いますので、国の施策として制度設計を早急に且つ充分に行い、日本全体で速やかに実施する必要があると思います。
実際の制度設計案は厚労省の中でも優秀な官僚が作成すべきと思いますが、その実現には政治とくに権限を有する有能な政治家による政策推進が不可欠でしょう。
今の厚生労働相も首相も力不足で期待できる状況ではないようです。
早く、国民のための施策を実行できる政権になってほしいと心から思っています。
いなかでは、孤独な老人たちの葬儀が続きます。そして廃屋の出現です。ここ数十年の過疎対策への投資費用は、全く生きていません。誰も使わないパソコン付きのコミュニティという集会所が埃をかぶっています。いなかの人たちも、地域の活性化ましてや次世代のことまで考える余裕がないのです。ヤングシニアがやるしかないと思っています。ヒアリングも地域の具体策も。あとは人手と予算が欲しいのです。