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「一喜一憂」

2021年02月20日 | ふるさとの母親

ガラスの向こうの母親が、私たちの気持ちを変えさせます。

施設入所の母親との面会日。

嬉しかったり、落胆したり。

 

もう1週間で98歳の誕生日を迎える母親。

8年前、脳内出血で緊急入院、リハビリなどで回復後施設に。

施設から病院に緊急入院も数度、そして「奇跡の生還」を。

 

高齢ながら認知症でなく、「元気になって、家に帰る」と意気軒高。

しかし 麻痺が残ったため、止む無く施設のお世話になることに。

新しい個室に入所でき、記憶もしっかりしているため見舞いに多くの人が。

 

コロナで部屋での面会ができなくなったものの、ガラス越しの面会は可能。

車いすで介護の人のアテンドはありながら、ハンディトーキーで会話。

特別設置の面会コーナーに現れる母親の様子が日によって異なるのです。

 

「おはよう」と言葉が出て、私たち子どもの名を呼ぶ嬉しい日。

逆に、元気がなく、言葉も出ず、視線も定まらない日は寂しいのです。

高齢になると体調は乱高下。寝不足の日は集中力も欠けています。

 

週2回 弟と妹と揃って見舞いに出かけます。

「今日は元気かな?」「私たちの名前を呼んでくれるかな?」

母親が元気な日は、私たち兄弟も元気に。

そうでない日は、落胆し、帰途の気持ちもふさぎます。

 

98歳になろうというのに、昔の元気なころのイメージが当たり前の私たち。

しかし よく考えると100歳前の高齢者が元気なほうが奇跡かも。

この歳で親が元気なことに感謝しなければと、妙な納得も。

 

兄弟3人の内、妹の母親への呼びかけに一番反応がある感じがします。

多分 妹への母親の想いが強いのかも。

「お母さーん。私だよ。わかる?」呼びかける妹。

部屋への見舞いが可能だった頃、母娘の会話が弾んでいました。

 

父親が早くに亡くなり、母親と妹の二人の生活。

その母親を置いて、嫁に行く妹は辛かったはず。

結婚式で父親の準備していた着物を着たとき、涙を流す母親。

「お父さんに、見せたかった。」

 

     

 

親孝行の形は様々。

私たち子供が健康で、弟と妹と仲良くすることが一番と考える私です。

自分が四人の娘を持ってみて思うことだから。

そして子供たちが、一番うれしいのは、両親の仲の良さでしょう。

 

今朝は庭に咲く紅梅を見舞いに持っていきました。

花が好きな母親。春になるといつも見ていた花だから。

 

画像  庭に咲く梅

    唐松荘    母親が世話になっている特別養護老人ホーム

           介護の人たちが良く面倒を見てくれます

 

コメント (2)
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