読書な日々

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Happy End

2006年03月23日 | 映画
『ハッピー・エンド』(韓国、1999年)

これまたGyaOで『ハッピー・エンド』という韓国映画を見た。主演がチャン・ドヨンという女優さん(これが体当たりの演技ですごい)とチェ・ミンスク(「シュリ」の北朝鮮特殊工作員のリーダー役をしたり...なんて説明はいらないか、結構出てるもんね)。二人は夫婦でまだ数ヶ月の赤ちゃんがいる。チャン・ドヨンは英語学院の院長でばりばりのやり手ウーマン。他方、夫のチェ・ミンスクはリストラされ、毎日スーツを着て家を出るが(もちろん妻はリストラされたことは知っている)、行くあてもなく、古本屋で買いもしない本を読み漁って、店主に嫌がられている。チャン・ドヨンは子どもができて直後くらいに昔の恋人と再会してよりを戻す。この男は英語学院のホームページの管理をしている。その関係で再会することになった(のかなと推測するしかない)。映画の冒頭はチャン・ドヨンがこの男のマンションに入っていき、その男と激しいセックスをするシーンから始まる。これがまたすごい演技なので、結末が知りきれトンボのような印象を受けるのも仕方ないね。ハッピー・エンドなんてタイトルの映画がハッピーで終わるなんてことはないだろうから、だれしもこの冒頭から終わりはすごいことになるんじゃないかと期待するのだけど...

いつしかチェ・ミンスクはチャン・ドヨンが不倫していることに気づき、相手を突き止め、最後には妻を殺し、不倫男を犯人にしたてあげるべく工作をする。赤ちゃんと二人取り残されたチェ・ミンスクは妻の写真をみて、泣き崩れる、というのがあらすじなんだけど、上でも書いたように、冒頭のセックスシーンがすごいので、終わりがどんなことになるのか、それにあのチェ・ミンスクだし、どんなことするのかと興味津々で見ていたのだけど、意外と淡々と終わってしまった。要するに、妻の不倫を見つけたチェ・ミンスクが計画的に妻を殺してしまったけど、本当は愛していたのだという話で、もうちょっと一ひねり二ひねりあってもよかったんじゃないと思う。

韓国映画は三つの路線があるように思う。一つは『八月のクリスマス』とか『リメンバー・ミー』みたいな純情系、『グリーン・フィッシュ』『親切なクムジャさん』『サマリアの女』とかこの作品みたいにハード系、そしてそれらのいいとこどりをして、きちんとお金もかけている『シュリ』『JSA』のようなエンターテイメント系。すべてがこの路線におさまるわけではないけど、大きな流れということで言うと、ということですね。たいして韓国映画見てないのに、ちょっとムリしすぎかな。

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