読書な日々

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『デート』

2015年02月15日 | 評論
ドラマ『デート』

杏と長谷川博己が主演している月九のドラマ『デート』が面白い。なにげに見始めた第一回で、杏がやたらと変な顔つきをするので面白がって見ていたら、後であれは男にモテる秘訣だからとマニュアル本で知った杏がやって見せたのだと分かった。

この第一回はとにかく、最高に面白い回だった。まさに、私がよく言っている、ツカミを地で行っている作りになっていた。これで視聴者の心をわしづかみ。機関銃のように繰り出される会話のやりとり。後で脚本があの『リーガル・ハイ』の人だと知ったが、なるほどと納得。それにしてもそのやりとりを完璧にやり遂げる杏と長谷川博己もすごい役者だ。それに脇役の国仲涼子がヤンキー系というかガテン系というか、今までと雰囲気が違っていて、これまた面白かった。

このドラマの最初あたりに挿入される歌と踊りがザ・ピーナッツの『ふり向かないで』だとすぐ分かったのが、こんな所にこんな曲をもってくるなんて、けっこうイケてるなと関心しきり。早速、Youtubeで検索すると、たくさん出てきた。懐かしい。

ザ・ピーナッツといえば、「シャボン玉ホリデー」だ。たぶん土曜日の夜に放送されていたのと思うが、私にとっては、中学二年生のクリスマスに友人たちと女の子たちを誘ってクリスマス・パーティーを開いて、みんなで見たのが「シャボン玉ホリデー」だった。雪が深々と降る夜で、いかにもクリスマスの夜だった。

第二回は遊園地デートで、そして長谷川博己の友人たちによるダンスをバックにプロポーズという回で、若干テンションは落ちた。

第三回はお見合いパーティで、二人がばったりそこで遭遇するが、杏のほうは誰にも相手にされず、足元を見られて誘ってきた男が結婚詐欺師(?)、あやうくホテルの部屋に連れ込まれてレイプ(?)というところへ長谷川博己が救出に来る。

第四回はクリスマスで、これは傑作だった。へりくつをこねてサンタなんかいないと言いはり、父親にクリスマスプレンゼントをさせてこなかった杏。長谷川博己のほうは母親が絵画教室の生徒たちと自宅でパーティー。杏と長谷川博己はデートするも、博己が熱を出したので、杏が送ってきた。そのまま杏もパーティーに参加。そこで博己の子供時代の話、なぜニートになったのかの話(詳しくは誰も知らない)になる。杏はそのまま自宅に帰るが、父親にプレンゼントをすることを思い立ち、また出かける。これと行きちがいに、さっきまで杏に惚れている鷲尾と酒を飲んでいた杏の父は今日こそプレンゼントを渡そうとサンタのなりをして杏の住宅に忍び込む。ところが杏がいないので、そのままベッドで寝込んでしまう。また長谷川博己も友人たちにそそのかされて、杏にプレンゼントを持って行くことに。自分で買ったネックレスのはずが、母が中身を入れ替えていた。ベットで寝ている父を杏と勘違いし、抱きつたので、大騒動に。他方、父親の家に来た杏は、こたつで寝ている鷲尾を父と勘違いし、「いつでも来てね」というメモとともに住宅の鍵のプレンゼントを置いて帰る。ちょうどその時、携帯に警察から連絡が入り、帰宅してみると、父と長谷川博己が不法侵入罪でしょっぴかれるところ。事情を説明して、ことは収まる。プレンゼントを渡したら、肩たたき券が入っていて、肩こりの杏の肩をもんでいると、杏のツボにはまる。なんだか恋の予感(?)一方、父親の自宅で目を覚ました鷲尾は、「いつでも来てね」というメモとともに住宅の鍵がこたつの上にあるのを見て、杏から自分へのプレンゼントと勘違いし、狂喜乱舞するというオチ。

この回は、杏と長谷川博己の変な役も面白いが、父親役の松重豊のコミカルな演技が見ものだった。




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