韓国映画『国家が破産する日』(監督チェ・グクヒ、2018年)
シネマート心斎橋で韓国映画『国家が破産する日』を見てきた。1997年に実際に韓国で起きた国家破産に近い通貨危機を描いた映画。
1997年に韓国は国民一人ひとりあたりの総生産が1万ドルに達し、OECDに加盟するなど見た目には急速な経済発展を遂げていたように見えるが、その実、日本がその直前に経験したようなバブル経済の状態にあり、実体はあちこちで倒産や賃金未払いや手形の不渡りが出ていた。またアメリカを中心とした大手ファンドは韓国の企業から投資を引き上げる行動に出ていた。
そうした実態を見て通貨危機を予測していた韓国銀行の通貨政策チーム長ハン・シヒョンが経済政策のトップに何度もそれを報告するが、大企業にまで広がってにっちもさっちも行かなくなるまで放置されてしまう。
いざバブルが弾けてしまうと、自前の手段で通貨危機を乗り越えることを考えるのではなくて、IMFの介入を求めて、韓国経済の構造そのものを大企業とアメリカ資本の都合のいいものに変える方向に舵取りをする。その結果、130万人という失業者、上位100社のうちの半数以上の企業の倒産という状態になる。銀行はすべて営業停止させられる。IMFの後ろにはアメリカが隠れていた。
なんだか近未来の日本を見ているような感じがしたのは私だけだろうか。
シネマート心斎橋では韓国映画を中心に上演しているが、予告編を見ていたら、今後も面白そうな映画が目白押し。最近はとんと映画を見に行かなくなったが、行ってみようかな。
シネマート心斎橋で韓国映画『国家が破産する日』を見てきた。1997年に実際に韓国で起きた国家破産に近い通貨危機を描いた映画。
1997年に韓国は国民一人ひとりあたりの総生産が1万ドルに達し、OECDに加盟するなど見た目には急速な経済発展を遂げていたように見えるが、その実、日本がその直前に経験したようなバブル経済の状態にあり、実体はあちこちで倒産や賃金未払いや手形の不渡りが出ていた。またアメリカを中心とした大手ファンドは韓国の企業から投資を引き上げる行動に出ていた。
そうした実態を見て通貨危機を予測していた韓国銀行の通貨政策チーム長ハン・シヒョンが経済政策のトップに何度もそれを報告するが、大企業にまで広がってにっちもさっちも行かなくなるまで放置されてしまう。
いざバブルが弾けてしまうと、自前の手段で通貨危機を乗り越えることを考えるのではなくて、IMFの介入を求めて、韓国経済の構造そのものを大企業とアメリカ資本の都合のいいものに変える方向に舵取りをする。その結果、130万人という失業者、上位100社のうちの半数以上の企業の倒産という状態になる。銀行はすべて営業停止させられる。IMFの後ろにはアメリカが隠れていた。
なんだか近未来の日本を見ているような感じがしたのは私だけだろうか。
シネマート心斎橋では韓国映画を中心に上演しているが、予告編を見ていたら、今後も面白そうな映画が目白押し。最近はとんと映画を見に行かなくなったが、行ってみようかな。