仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

複雑怪奇な世界

2023年10月24日 | 日記
『創造論者vs.無神論者 宗教と科学の百年戦争』 (2023/9/11・岡本亮輔著)、からの転載です。

この複雑怪奇な世界の片隅に
 次の五つの信念のうち、あなたが共有できるものはいくつあるだろうか。
地球は球体ではなく平面である。
アポロ一一号の月面着陸は事実ではなく演出である。
九.一一の同時多発テロには米国政府が関与している。
世界を陰で操る組織部存在する。
人類は宇宙人とすでに接触している。
 いずれも陰謀論として知られる主張である。本書のようなタイトルの書籍に手を伸ばされる読者諸賢であれば、迷うことかく全てを否定するはずだ。
 しかし、こうした信念を持つ大は意外と多い。
 地球平面説を信じる人はアメリカで二%、イギリスで三%とさすがに少ない。だが地球平面協会という組織が実在し、アメリカでは若年層に限りると平面説信者は四%と微増する。
 そして、メキシコ人の三〇%以上が月面着陸は墟で、トルコ人の半数以上は九・一一には米国政府の陰謀があったと見ている。さらにスペイン人の半数以上が世界を裏で牛耳る組織があると疑い、アメリカ人の三〇%近くが人類と宇宙人はすでに接触したと信じている。
ちなみに①から⑤に進行に連れて、その信念を持つ日本人の割合は多くなる。
 地球平面説に関するデータは見あたらないが、月面着陸を疑う日本人は一四%で、アメリカ人(二三%)やイギリス人(九%)より多い。九・一一陰謀説を信じる日本人は一八%で、アメリカ人(二三%)と大差はない。世界を操る組織については日本人は比較的冷静で、アメリカ人(三七%)やフランス人(三六%)の半分程度の一九%である。一方、宇宙人との接触はニー%が信じている。アメリカ人(二七%)より少ないが、フランス人(一八%)を上回る数値である。
 国際的に見ても日本の教育水準や識字率は決して低くない。だが、それでも左利きの人(約一一%)の二倍近くが世界を操る組織の気配を感じ取り、宇宙人とのコンタクトを信じているのである。(以上)
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