仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

固定観念の生きづらさ

2020年12月28日 | いい話

こうしてほぼ毎日ブログを書くことは、このブログに助けられることが良くあります。何と言っても、原稿を頼まれたとき、このブログから言葉を拾うので、その日のうちに仕上げることができます。過日、『がん患者・家族の語らいの会』2月号の編集後記を、やはりこのブログから拾って仕上げました。下記の原稿がそれです。

 

編集後記

  • 『あなたの人生をゆたかにしてくれる世界の知恵 毎日が元気になる100の格言』(植西聰著)からの引用です。「クリスマスは年に一度しかやって来ないが、その翌日だって、年に一度しかやって来ない」。特定の日を、特別な日だと思っている私がいるということでしょう。もう一つ。「長いウナギに長い鍋」。次のような解説がついています。『あるとき、農夫が川で大きなウナギを釣りました。農夫が妻にウナギ料理を作るように言ったところ、妻は浮かない顔をしています。農夫がその理由を尋ねると、妻はこう答えました。「おまえさん。このウナギ、ウチでは料理できないよ。だって、ウチには長い鍋なんてないからね」』。「ウナギは長いから、鍋も長くなければダメ」と思った農夫の妻の固定観念を風刺したものです。●私を支えている固定観念は、順調な時にはあまり意識されませんが、この固定観念が、私の生きにくさを作っていることも事実です。●ある親睦会でのことです。五十代の女性との会話で、彼女はがんを患っているというお話でした。わたしが「がんを体験されたことで人生観が変わりましたか」と尋ねますと、「はい、性格が悪くなりました」とのこと。「と、言いますと?」と重ねて尋ねると、「はい、わがままになりました。前は遠慮したり控えめでしたが、いまは、何でも我慢せずに口に出したり、好きなことをしています。お蔭で生きることがすごく楽になりました」と言われました。病気の体験が、自分の生き方を変える好機となったのでしょう。●Aさんからいただいたお手紙です。『四十代後半で傷だらけの人生になってしまいましたが、私ががんになったことで、家族の絆がいままで以上に強くなりました。家族はもとより、私を励まし勇気づけてくれた友人のお蔭で、いまのわたしがあると思います。そして何よりも、毎日すべてのことに感謝して、くよくよせず、あるがままに生きるということを覚ったと言えば大げさですが、こんな気持ちになれたのも病気のお蔭だと思っています』。固定観念が破られると、その時々を大切に生きるというシンプルな「生」が見えてくるようです。(西原)(以上)

 

ところがこの原稿を書いた次の日、わたしは「固定観念は良くないという固定観念」を持っている事を知ることになったのです。(つづく)

 

 

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