仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

アルフレッド・ブルームさん②

2020年12月11日 | 日記

千葉乗隆(元龍谷大学学長・故人)

お念仏

 先日、心臓を悪くし入院しました。医師に「直ぐ手術をするように」と告げられたとき、       ある事を思い出し、心中に一抹の不安をいだきました。

それはアルフレッド・ブルームさんが心臓の手術をしたときの出来事です。一九八二年、当時ハワイ大学の教授であったブルームさんは京都で浄土真宗を学んでいました。ある日、ブルームさんは心臓発作で倒れ、緊急に手術をすることになりました。

 手術のとき全身麻酔すると、よくウワ言をいう人がいるそうですが、ブルームさんも麻酔をかけられると、何かブツブツと言いはじめました。それは「ナモアミダブ、ナモアミダブ」とお念仏をとなえていたのでした。これを聞いた医師はびっくりしました。身近な人の悪口を言うことなどは見慣れていました。しかし、お念仏をとなえる人ははじめて、しかも外人の口からなのですから。これが機縁でこの医師はブルームさんから仏法のお話をきくようになりました。

さて手術に当たって私か危惧したのは、麻酔をかけられると、心に秘めた思いが口から出るのでは、ということでした。しかし、私のばあいは、全身麻酔ではなく局部麻酔でしたので、事なきを得たのでした。(以上)

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