仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

パフォーマンスの低下

2018年07月07日 | 日記
昨6日の『産経新聞』“いろんな発”過般のサッカーワールドカップ日本チームについて杉山崇氏(すぎやまたかし・神奈川大人間科学部教授、臨床心理士)が「恐れの心理」が“ほころびに変わった瞬間”と題してつぎなことを書いていました。以下、最初の部分だけ転載。


試合の勝敗を分けたのは、サッカーの差ではなく、メンタリティーの差といえるかもしれません。
そこで、本稿では日本中に感動を与えた戦いに感謝しつつ、心理面から足りなかったものを考えてみたいと思います。
 試合の印象や考え方としては、「日本の限界たった」と捉えることもできるかもしれません。しかし、筆者には勝ち越しから失点までの間に、自分たちのパスミスに対して苦笑いして、足が止まっている選手がいたことが気になりました。勝ち越したことで一瞬、「挑戦者のメンタリティー」を失ってしまったように見えたからです。 挑戦者のメンタリティーとは、良い意味で相手を恐れて、自分の全力を出せるメンタリティーです。実は、恐れというものは高い集中力を生む感情なのです。
 敵を知り、己を知る
 恐れは強すぎると人をうろたえさせるため、自らのパフォーマンスを下げてしまいます。しかし、恐れを適度に保てれば、自分にできることに集中して全力を出せる原動力になるのです。(以上)

書き出しに読者の興味を引くうまさがあります。

ヤーキーズ・ドットソンの法則というものがあります。生理心理学の基本法則で、学習作業等を行なう際、罰を与えなかったグループよりも、罰を与えられたグループの方が作業効率が高いというものです。この法則は100年前のことです。

ウキペリアの転載です。

ネズミを用いた実験を行うことで、動機づけには、罰やストレスなどの不快なものが一定量あったほうが、効率が上昇するという法則が判明した。動機づけの強さ(覚醒レベル)が最適水準の一定量を超えると、学習効果が低下する傾向がある。一般に覚醒レベルが高くなるに従ってほぼ比例的に効率(パフォーマンス)は増す。しかし最適なレベルを越えて、強い情動が喚起されるような状態になると、パフォーマンスは逆に低下する。(以上)

日本チームは、試合中に得点を入れ、このストレスがなくなり、パフォーマンスが低下したということでしょう。
この法則は、私たちの生活でも応用できることです。平たくいうと“気の緩み”が難敵だということです。
コメント
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