仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

片道運賃980円によって失っていくもの

2012年10月11日 | 現代の病理
報道(24.10.10)で 「エアアジアは、成田―仁川線の片道運賃の最安値を6980円と、大手航空会社の半額以下に設定した。さらに就航記念として、片道980円の特別運賃を先着4000席限定で売り出した。」とありました。

特別セールは、よくある話ですが「成田―仁川線の片道運賃980円」に違和感を持たなくなってしまっているところ闇があるように思われます。

一昨日でしたか、現代に潜む構造的暴力として「競争主義・拝金主義・消費主義」のことを活字にしましたが、まさに「選択4000名、片道運賃980円」は三拍子そろっています。失われていく感覚は、平等、適正価格への信頼、使い捨てで、ますます自分さえ良ければ善といった価値観が、当たり前のごとく、はびこるように思われます。そのことに危機感さえも待たなくなっているところに現代の病理があるのでしょう。
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