一昨日からワイドショーを賑やかにさせている「世田谷立てこもり 自殺元警視、事件前日に謝罪断られ激高か」(産経新聞)、同様なトラブルの渦中にあったら、自分だったらどういう行動とるか、考えさせられる事件です。
東京都世田谷区で10日、女性が首を切られ殺害された事件で、被害者とみられる久保節子さん(62)が事件前日、自殺した警視庁元警視の徳永重正容疑者(86)に植木鉢を投げ込まれる被害を訴えていたことが11日、捜査関係者への取材で分かった。徳永容疑者の妻は同じ日に、別のトラブルについて久保さんに謝罪を求め、断られており、警視庁捜査1課は、徳永容疑者が激高したことが事件の引き金になった可能性があるとみている。(産経新聞)
徳永容疑者は、警視庁に38年間勤めた元警察官、退官後も民生委員を務めるなど「人格者」とする人物評がある一方で、「俺は警察官だ」と言いながら近所の人に文句を言うなど、複数の住人とトラブルを抱えていたという。
片や殺害された久保さんは、数年前に引っ越してきて、付近にゴミを撒き散らかす、猫への餌やり、そしてトラブルから馬乗りになられ、尊厳を傷つけられたという。
問題は自分の中に沸き起こる“自分は正義という情念”に、どう相対していくかということです。自分だったら「このままでは自分がダメになる」と、自分は悪くないがと、怒りの炎の中で念仏しながら、泣く泣く引っ越しをする道を選ぶ、というのが今の判断です。
しかし彼の元警察官には、“正義の情念”を受け入れる余地はなかったことは、容易に想像できます。「もし念仏に出遇っていたならば」というおごりは持ちませんが、この手の事件は都市開教の伝道とは無縁ではない。“人はすべて阿弥陀如来によって救われていかなければならない存在である”という教えは、日常生活でこそ、その真価を発揮します。
東京都世田谷区で10日、女性が首を切られ殺害された事件で、被害者とみられる久保節子さん(62)が事件前日、自殺した警視庁元警視の徳永重正容疑者(86)に植木鉢を投げ込まれる被害を訴えていたことが11日、捜査関係者への取材で分かった。徳永容疑者の妻は同じ日に、別のトラブルについて久保さんに謝罪を求め、断られており、警視庁捜査1課は、徳永容疑者が激高したことが事件の引き金になった可能性があるとみている。(産経新聞)
徳永容疑者は、警視庁に38年間勤めた元警察官、退官後も民生委員を務めるなど「人格者」とする人物評がある一方で、「俺は警察官だ」と言いながら近所の人に文句を言うなど、複数の住人とトラブルを抱えていたという。
片や殺害された久保さんは、数年前に引っ越してきて、付近にゴミを撒き散らかす、猫への餌やり、そしてトラブルから馬乗りになられ、尊厳を傷つけられたという。
問題は自分の中に沸き起こる“自分は正義という情念”に、どう相対していくかということです。自分だったら「このままでは自分がダメになる」と、自分は悪くないがと、怒りの炎の中で念仏しながら、泣く泣く引っ越しをする道を選ぶ、というのが今の判断です。
しかし彼の元警察官には、“正義の情念”を受け入れる余地はなかったことは、容易に想像できます。「もし念仏に出遇っていたならば」というおごりは持ちませんが、この手の事件は都市開教の伝道とは無縁ではない。“人はすべて阿弥陀如来によって救われていかなければならない存在である”という教えは、日常生活でこそ、その真価を発揮します。