アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

9月のどんぐり工房の染め講習会

2020-09-23 06:14:09 | 草木染め
   先日醤油の天地返しをした折、醤油樽の入れてある戸外の小さな蔵の温度は19度でした。一月前の同じ場所の温度は45度! あっというまに秋が深まりました。

   さて、9月の染め講習は4連休最後の日の昨日、開きました。

   広報では「9月の染め材料はクズ」と告知しましたが、敷地内では、採取しやすいところに今年は生えておらず、採取場所を探しに行く時間もなかったので、わずかに採れたクズのほか、ススキ、セイタカアワダチソウ、ヨモギ、カナムグラなど、私宅とどんぐり工房周辺に生えていたものを適当に採ってきました。野草ミックス染めです。

   ススキは穂が出ている状態なので、ちょっと時期遅れ。クズは少量。そのほかも今の時期どれくらいの色が出るか心配でしたが、薄めの黄色がちゃんと出て一安心。

   もう1種類は栗の皮です。

   こちらは外れなし。少々虫唾ってはいましたが、多めの皮を入れたためかなり濃い染液になりました。一番上の大きな布は、参加者のお一人がお持ちになった厚めの絹の古い反物。白布の時はぱっとしませんでしたが、染まってくるにしたがって光沢が出てきました。さすが絹。

   手前のエコバッグは、鉄媒染に消石灰の上澄み液をかけたもの。向こう側のグレーは、鉄媒染。

   反物は、鉄媒染したら茶色みのあるグレーに。写真は少し薄めになりましたが、ほんとはもっと濃くて渋いいい色です。

   糸やゴムで縛ったり縫ったりしてつくった柄。知多木綿の手ぬぐいだそうです。

   こちらは、野草ミックス染めのグラデーションTシャツ。

   銅媒染の黄色がきれいです。

   黄色は銅媒染、草色は鉄媒染です。

   今月も、しみじみうっとりするようないい色が出て、参加した方々に喜んでいただけました。10月は、17日土曜日に開きます。詳しくは、どんぐり工房のHPをご覧ください。染め材料には、ヨモギかセイタカアワダチソウを使う予定です。もう一種類は未定です。

   

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