アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

「安堂ロイド」

2013-12-15 02:19:24 | 映画とドラマと本と絵画
   あしたで最終回となるテレビドラマ、「安堂ロイド」。久々に民放の日本のドラマを続けて見ました。

   主演はキムタク。天才的な科学者と、彼にそっくりのアンドロイド「安堂ロイド」の二役をこなします。100年後だったかの世界から来たロイドが、突然亡くなった科学者の婚約者を守るという「任務」をはたすべく、他のアンドロイドたちと死闘を繰り広げます。

   このロイドは、二千何年かにバグをおこして大量の人間を虐殺したアンドロイドの生き残り。きわめて危険な機械ということになっているのですが、実は、バグというのは嘘で、増えすぎた世界の人口を減らすため、世界の指導者達の命令に従って、アンドロイドたちが行動したのでした。

   この争闘の過程で、ロイドは自分達のやっていることの間違いに気づき、陰謀に加担した指導者達を殺戮。そのため、追われる身となったようです。科学者は未来の人間たちによって自分が抹殺されることを予知し、殺される前に、婚約者を守る任務を遂行するロイドを未来から呼び寄せたらしい。

   かなり複雑で、実はよくわからないところもたくさんあるのですが、楽しめました! アイザック・アシモフをもじった名前の刑事が脇役の一人。警察上層部も政界もアンドロイドに支配されていることを知らない彼は、体を張って、事件のなぞを解くことに奔走します。

   彼はたびたび、政治家や警察上層部に対する怒りをあらわにし、罵詈雑言を発します。彼の言葉は、そっくり今の日本の現状に向かっていっているようで、小気味良かった。

   ロイドは次第に、人間的な感情や感覚を持ち始めます。感動的なシーンも何度かありました。その一方で、新型アンドロイドたちの冷酷さがきわだちます。なかでも、女子高生スタイルのアンドロイドがすごい。

   彼女は、自分達を雇ったはずの日本の総理まで殺し、こういいます。「ネバーアンダーコントロール」 おもわず大笑いしました。脚本家が、先日の、東京五輪招致の際の、現首相の演説に出て来た言葉、「アンダーコントロール」を揶揄しています。

   このドラマも視聴率が低い、ときいていますが、今はどうなのでしょう。切り替えが冴えていて、アメリカドラマ風。先日、本屋で立ち読みした「安堂ロイド」の本には、キムタクがたしかこんな話を紹介していました。

   お母さんがこどもに、「あなたは毎日学校で授業を受けて、宿題もやって、何時間も学んでいるのに、なぜテストの点がわるいの?」とたずねたら、子供は即座に、「ぼくにその機能はついていない」と答えたそう。

   「機能はない」は、ロイドの常套句。子供はうまいこと、使っています。

   さて、きょうの最終回、まさか死んだはずの科学者が生き返ったりしないだろうな。ハッピーエンドだといいけれど。

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