アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

ブルーベリーやっと定植

2010-05-15 22:20:10 | 林と畑と庭づくり
  家の前庭には、ここ何年ものあいだ、ブルーベリーの苗が何十本もほったらかしになっていました。ブルーベリー農園から不要の苗をいただいたり、剪定した枝をもらって自分で挿し木して育てたりした苗などです。土に植えてやれなくてもせめて鉢を大きくしてやろうとおもって買ったスリット鉢も、苗と同じように庭先におきっぱなしになっていました。

この数年の間、「もう絶えてしまったかな」とあきらめかけても、春になると新芽を出し、鉢や発泡スチロールの箱の中で、なんとか生き延びてきました。花も実もほとんどつけることはなかったのですが、新しい枝も育っていました。

 このブルーベリーの苗を、やっと定植してやることができました。場所は放置してあったもと畑。北側ではあるけれど日当たりはけっこういい場所です。

 最初に穴を掘りました。土が固くてけっこうたいへんでした。何とか掘った穴に、ピートモスと友人にもらったもみがらをほぼ半々に混ぜ、水を入れてこねたものをいれます。ブルーベリーの根は細かいひげ根のような根なので、やわらかい土壌にしてやる必要があるのです。
 
 ほんとは土も混ぜるとよいのだそうですが、草だらけのこの場所でいい土を掘り出すのは手間がかかるので、やめました。栽培を手がけている友人によれば、根が伸び始めた来年当たり、木の近くに穴を掘って、土壌改良すればいいのだそうです。

 北側には8本しか植えられませんでした。のこりはいったん鉢に植え替えて、いい場所ができるまで待機させようと思っていたら、同じもと畑の南側で、土筆が群生しているのを見つけました。

 土筆があるということは、そこが酸性土壌だということです。ここならブルーベリーにふさわしいはず。そこで、垣根に沿って、6本植えました。

 ブルーベリーは根がきわめて細いので、植えたばかりだとちょっとした風にも根っこごと木が揺れてしまうのだそうです。木が揺れると定着しずらいことになります。そこで、友人の助言に従って、すべての苗木に添え木をしました。

 植えたばかりなのに、ブルーベリーは急に生き生きしてきたように見えます。いままで狭い場所で苦労をさせてきました。これからは思い切りのびのび育ってほしいものです。

 

 
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今日のハナノキ~その7~

2010-05-14 22:55:24 | アンティマキの場所に生きる動植物
 前回の撮影(コチラ→)から一週間経ちました。あっというまに緑一色の葉に変わりました。

 写真左手前は同じカエデ科のいわゆるもみじ。こちらと比べると、ハナノキのほうが赤っぽさが残っているようです。それにしても、ハナノキの姿の整っていること! もみじと葉っぱの形は似ているのに、樹形がまったく違います。

 多少の不ぞろいはあるにしろ、枝の先を目で追っていくと、山の稜線のようになだらかなのが、不思議です。
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究極の丸ごと夏みかんマーマレード

2010-05-07 23:56:46 | 手作りのたべもの
 先月作った夏みかんマーマレード(コチラ→)は、今までの作り方に比べたらかなり簡単でしかもおいしくできたので、これからはずっとこの方法でいこう!と思っていた矢先、友人からさらに簡単なマーマレードの作りかたを教えてもらいました。

 前回のマーマレードは皮をむいて中身と分け、それぞれを処理しました。でも、教えてもらった方法は、なんと夏みかんをまるごといきなり煮てしまうのです!


 しばらく煮ると泡が出ます。この泡はアクなので取り除いたほうがよいのでしょうが、そのままなにもせず2時間ほど煮続けました。みかんはやわやわになりました。皮を少しえぐって食べてみて、苦味が薄くなったところで、水にさらしました。

 でも、あまり水にさらすとうまみが逃げるような気がして、30分ほどで水を切り、手で横に二つ割にして種を出します。種は別にとって置きます。あとでまた鍋に入れ、とろみを出す手助けをさせるためです。

 皮は包丁で切らずに、手で適当にちぎり、ハンドミキサーで中身も袋も皮もぐちゃぐちゃにつぶします。

 残した種をお茶パックにつめ、つぶした夏みかんの入った鍋に入れます。粗糖をみかんの重さの40%ほど加え、煮詰めます。

 種がまだ残っているので、かきまわしては取り除きます。ついでに大きすぎる皮も、へらでおさえてはちぎってやります。だんだんジャムっぽくなってきました。

 なめてみます。前回より甘さを抑えた分、少し苦みが強く感じられます。すっぱみは前回のほうが強いかも。マーマレード独特の酸味と苦みのあいまったさわやかさには少々欠ける気はします。でも、手間をほとんどかけずに作ったにしては、上出来です。開発中の商品、チョコレートブラウニーに入れてみようとおもいます。
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きょうのハナノキ~その6~

2010-05-05 14:34:50 | アンティマキの場所に生きる動植物
 うちにあるハナノキが、派手なまっかな花をつける雄花ではないと知ってから、なんだか興味が失せてしばらくろくに見ることなく過ごしていました。きょう、久々に見上げると、かなり様子が変わっていました。

 前の撮影からほぼ10日経っています(コチラ→)。葉がだいぶ大きくなってきました。雌花の臙脂色を残したうす緑色です。

 よく見ると、カエデの葉の形をしています。

そういえば、ハナノキはカエデ科です。カエデはカエルデから来た名前だとか。カエルもあちこちで見かけるようになりました。
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がんばったチューリップ

2010-05-03 23:56:35 | アンティマキの場所に生きる動植物
 2月の終わりころ、名古屋市郊外に住んでいる人からチューリップの球根をたくさんもらいました。秋の終わりころよそからいただいたのだけれど、植えそびれたというのです。「稲武なら地温が低いから、もしかしたらいま植えてもまだ間に合うかもしれない」とのこと。

 チューリップは地温が低くなり始めた11月ころ植えるのが普通のようです。3,4ヶ月の間、冷たい地中の中ですごす必要があるのだそうで、この時期がけっこう大事だと球根のラベルに書いてありました。

 チューリップは8種類ほどあり、どれも珍しそうな花ばかり。すぐに植えなければと思ったのですが、寒くて外に出るのが億劫だったりほかの用事で忙しかったりと、結局植えることができたのは3月末のことでした。いただいてもうひと月もたっていました。

 だめもとで植えたこのチューリップの芽が出ているのに気づいたのは、4月の中ごろのことです。梅の開花は例年より早かったそうですが、時ならぬ雪に見舞われたり、低温が続いたりと、春とは名ばかりのお天気が続いていたころのことです。
 
 そして、5月2日朝、咲いているのを発見しました。数日前からつぼみが膨らみ、蕾をつけたまま背丈が日に日に高くなっていました。蕾の期間がかなり長くて、中から赤い色が見えてからも4、5日はそのままでした。4月末の陽気に誘われたのでしょうか、突然開花しました。

  普通は3,4ヶ月地中で過ごすはずのチューリップが、たったひと月ちょっとで咲いたのです! このチューリップは、最適な環境のうちに花を咲かせようとがんばったのでしょう。

 すぐ隣のプランターのチューリップはまだこんな程度です。
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薩摩つげ櫛とサツマイモ

2010-05-02 21:22:20 | 便利な道具・好きな道具
  昨年秋にヘナの講習を受けて以来、ほぼ一月に一回の割合で自分でヘナ染めを続けています。(関連記事コチラ→)白髪が目立たなくなっただけでなく、髪がしっかりしてきてつやもよくなりました。なにより、抜け毛が減りました。

 髪がきれいになってきたら、いい櫛がほしくなりました。椿油をよく染み込ませたつげ櫛で髪を梳くと、それだけで髪質がよくなるといいます。それで、つげ櫛のなかでもとくにいいといわれる「薩摩つげ櫛」をネットで購入しました。鹿児島県指宿市の喜多つげ製作所の「解櫛四寸」です。

 薩摩つげ櫛は江戸時代から有名だったそうで、とくに指宿地方は薩摩つげの産地だとか。つげの木が櫛にふさわしい理由は、「成長が遅いため年輪の幅が狭いことから、きめが細かく弾力があ」るうえに、「独特の黄色い滑らかなはだのつげ櫛は椿油を染み込ませて使用するため、髪を梳くごとに自然なつやと潤いを与え」ると、製作所のしおりに載っています。

 まだ使い始めたばかりですが、櫛で梳くと地肌も気持ちよく、髪もいつもよりまっすぐにそろうような気がします。

 さて、私は櫛と掃除用の小さな道具、それと椿油を買ったのですが、手元に届いた小さな包みを開けると、頼んだもののほかにかわいいサツマイモが5本入っていました。一筆箋には「すこしですがお芋を召し上がりください」と書き添えてありました。


 そのうちの1本を、さっそく焼いて食べてみました。おいしい! 水気がほとんどなくてほこほこです! こんなにおいしいサツマイモはめったに食べたことがありません。さすが本場です。「サツマイモ」と書かないで「お芋」としたところが、いかにもサツマイモの本場の人らしい言い方です。芋といえばサツマイモを指すに決まっているのでしょう。どちらにしても、きちんと作られた櫛といっしょに送られたサツマイモ、気持の和む味でした。

 ところで、喜多製作所のしおりには、鹿児島弁で「ゆくさ おさいじゃったもした。喜多つげ櫛をこっもろて あいがとさげもした」とあります。二文目は、「喜多つげ櫛を買ってもらってありがとうございました」という意味だと想像がついたのですが、一文目がわかりません。
  
 薩摩藩は、幕府や他藩に内情を知られないようにするため、よそ者にはきわめてわかりにくい方言をあえて作ったと聞きます。薩摩つげ櫛においしいサツマイモ、それに不思議な鹿児島弁、遠い地方で生まれた文化を一度に三つも知ることができました。
 

  
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放し飼いするのはだれ?

2010-05-01 23:09:33 | 道端観察記録
 「豊田ガーデニングフェスタ」を見るため、豊田スタジアムの建物の外を歩いていたら、こんな張り紙が目に飛び込みました。

 「キケンですので犬の放し飼いはさせないでください」


 「キケンですので子供の一人遊びはさせないでください」だったら、一人遊びするのは子供で、主語は子供の保護者のはずです。述語は「させないでください」。つまり保護者が「子供の」「一人遊び」を(子供に)「させる」ことがあるので、それはやめて「ください」という意味になると思います。

 とすると、「犬の放し飼いはさせないでください」という文は、放し飼いするのは犬で、主語は犬の飼い主ということになります。犬の飼い主が「犬の」「放し飼い」を(犬に)「させる」ことがあるので、やめて「ください」という意味になるはずです。

 つまり、「犬の放し飼い」を「させ」るという文は、犬が放し飼いすることになります。飼い主は、「犬が放し飼いする」のをやめさせてくれ、とは、いったいどういう状況なのでしょうか?

 正しくは以下の文のはずです。

 「キケンですので犬の放し飼いはしないでください」

 
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森を作る苗木

2010-05-01 21:56:07 | 林と畑と庭づくり
 4月29日、30日、5月1日と開かれた「豊田ガーデニングフェスタ」に出かけました。場所は豊田スタジアム。たくさんの苗木や草花の即売をしていて、掘り出し物もたくさんあるようでした。

 私が見つけたのはデージー、キンセンカ、コテジャなどがポット三つで50円というお値打ち品。12個買ってたったの200円でした。ほかにエニシダの白と赤。キャラウェイも2株購入しました。

 お金を出して買った苗類はこれだけですが、ほかに、ただで9株もの苗をもらいました!

 手前2株はヒイラギ南天。こちらは無料配布券があれば、一人1株もらえます。その隣で、「好きなだけ持っていってください」という声がしたので、近寄ると、クヌギ、アラカシ、ネズミモチの苗がいっぱい並んでいます。

 ヒイラギ南天は30センチにも満たない丈ですが、こちらは80~130センチはありそうな立派な苗木ばかり。すぐに植えてもしっかり根付きそうです。ポットには土がたくさん入っていて、持つとずっしり重い。いっぺんには持てないので車まで往復し、計7本いただきました。

 苗木は「とよた森作りプロジェクト」(正式名は不明)が分けてくれているようでした。実生で育った山の木々をポット植えして持ってきたものだと思います。

 これからはじめるもと林の再生に、この木々は役立ってくれそう。とくにネズミモチは草木染めにもできるので、期待できる木です。ただでこんな立派な木が手に入るなんて、うれしい限りです。

 
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