アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

今年の山里学校終わりました。

2011-06-29 22:32:38 | 草木染め
  毎年恒例になった、とよた都市農山村交流ネットワーク主催の山里学校の草木染め講習がこの月、どんぐり工房で開かれました(昨年はコチラ→コチラ→)。
  この山里学校の草木染めは、植物の採取からはじめるところが特長です。今回使った植物は、ヨモギとマルバアカソ。マルバアカソは昨年も使いましたが、ヨモギははじめて。ヨモギのお茶や化粧水を手作りしているスタッフの希望で、選びました。

  草木染めによく使われている素材には、薬になる植物も多く含まれています。ヨモギもそのひとつ。飲んだりつけたりするといいだけではなく、身に着けるのも体にいいのだそうです。

  私は、春先のヨモギの若葉をソーダ灰で煮る緑葉染めをよくやりますが、ただ普通に煮出して使うことはめったにありません。久々のヨモギ染めです。ヨモギからは、今の季節だと、アルミ媒染で黄色が染まります。

  もうひとつのアカソは、採取時期と採取場所がよければ美しい赤っぽい茶色が出るのですが、毎年なかなかうまくぴったりの時期に採ることができず、赤さがいまひとつ冴えないことの多い植物です。

  また、ソーダ灰を入れてアルカリ水にして煮出すのですが、1番液と2番液、3番液では赤みが違います。どんどん赤さが増していきます。でも、今年も予想通り、茶色みのつよい色になってしまいました。雨が多かったせいかもしれません。

  とはいえ、いい色です。この風呂敷は初参加のAさん作。力作です。 

  左がアカソ、右がヨモギの銅媒染です。

  アカソの赤色が冴えないので、急遽タカキビ染めも試みることにしました。左2枚がタカキビ。やはりいい色です。他の植物ではまず出せない色です。右のグレーの風呂敷とタオルは、ヨモギの鉄媒染。私の好きなシックな色です。

  Mさん親子はおそろいのバンダナを染めました。Tちゃんはタカキビ、おかあさんはヨモギです。

  ヨモギは季節によって色の変化を楽しめる植物のようで、今の季節だと黄色系になるのですが、秋にはもっと茶色みを帯びてくるらしい。なにかで、「10月のヨモギはとくに美しい色が出る」とあったのを見た記憶があるので、今年は機を逃さず、枯れる直前の固くなったヨモギで、染めてみるつもりです。



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