アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

「奇跡のシンフォニー」

2017-06-27 17:57:53 | 映画とドラマと本と絵画
  昨夜のNHKBSプレミアムで9時から放映された、「奇跡のシンフォニー」。冒頭から、映像と音に魅了され、2時間、息もつかせず見いりました。

   原題は、「オーガスト・ラッシュ」。主人公の少年は、生後すぐに養護施設に預けられ、そこで成長。両親には一度もあっていないのですが、いつか会えると信じつづけています。そして彼の友だちは、音。草むらを渡る風の音、壁につるされた金属の風鈴の音、靴音までが音楽に聞こえます。

   彼の母はチェロ奏者。父はロックミュージシャン。であってすぐに恋に落ちますが、一夜限りで別れを強いられます。その時できた子供が彼。親を探しに施設を飛び出し、ニューヨークへ。そこで出会った、謎の男。この男と、男のもとに集められた浮浪児たちの集団は、「オリバーツイスト」をおもわせます。

   主人公の少年は、この男の下で楽器を手にした途端、一気に才能が開花。すばらしい音楽を奏でます。彼の才能を見抜いた謎の男は、少年が両親のもとに連れ去られるのを恐れ、本名を名乗らせずに「オーガスト・ラッシュ」と名付けます。

   この少年が両親と出会うまでに、奇跡としかいいようのない、さまざまな出来事が起こります。小さなエピソードに緊密なつながりがあり、セリフもシンプルながら切れが良い。なにより音楽の入れ方から、選曲、映像、すべてが美しかった。久しぶりに、ただただ身を任せて浸れる映画を見ました。ああ、おもしろかった。


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