昨朝は、稲武では1,2センチほどの雪が積りました。一日低い気温が続き、道路の凍結が気になりましたが、夕方、隣の集落まで、大野瀬町の猟師・大石俊幸さんのお話を聞きながらイノシシ鍋を食べる会に出かけました。
場所は、野入町の中乃屋。しし鍋で有名なお店です。会を開いたのは、Miki-Co-Laboの三木和子さんたちが主宰する地球子屋(てらこや)。子供6名、大人8名が集まりました。
きれいなお肉です。牡丹鍋といわれるだけあって、赤くて花びらのようです。いろりにかけられた鉄鍋には、中乃屋さん特製の味噌仕立ての汁が煮えています。味付けは、味噌と砂糖、それに生姜などの香辛料。酒もみりんも入れないのでそうです。
薄切りした肉はすぐに煮えます。火が通ったらすぐに引揚げいただきます。臭みはまったくなくて、濃いあじがします。おいしい。
わたしがしし肉を食べたのは、これで5度目。最初は通販で手に入れたしし鍋セットでした。汁つきだったので、ただ煮ただけなのですが、おいしくなかった。臭かったのです。それで、先入観ができてしまったのですが、なにかの会合で、この同じ中乃屋さんでしし鍋をいただき、偏見が取れました。
その次は、冷凍肉。解凍して味噌漬けにして焼いて食べました。これはおいしかった。その次は昨年。友人が作ったイノシシジャーキーです(コチラ→)。
さて、大石さんはほぼ20年近く、稲武の山を歩いて猟をしておられます。猟をするときはいつもだいたい朝の6時半に家を出て、めぼしのついている山へ。たいてい十人ほどの猟師仲間と無線でやり取りしながら、獣の足跡を辿るのだそうです。
雪のときは足跡が明瞭ですが、そうでないときは、鼻先で地面をつついたあとを追いかけるのだそうです。
使うのはライフルか散弾銃。しとめたらその場で心臓を突き、血抜きします。「血抜きさえしておけば、肉がくさくなることはない。一日でしとめた分を軽トラにのせて、山をおります」と大石さん。中当町ので解体し、参加した猟師さん全員で平等に山分けします。
「いまどきのメスで、三歳くらいのやつが一番うまい」とおっしゃる大石さんは、おじいさんの代から猟師をなさっていた家に生まれ育っているので、子供の頃から猟についていきました。
数年前は、しとめたとおもったイノシシが生きていて猟師仲間を襲い、重傷を負わせたこともあるそうです。「あいつらは、ふだんは人間なんか襲いたくはないので、山で出会っても知らん顔して通り過ぎれば大丈夫だ。でも、あのときは、自分が襲われた、と知っているから必死だったんだろう」
でも、最近は、稲武ではイノシシが減っているそうです。4年前ころまでは、11月15日から2月15日までの猟期に10頭以上しとめたそうですが、今年は、猟期があとひと月もないのに、まだ4頭しかとってないとのこと。
数年前、田畑を荒らすイノシシが急に増えたようですが、その後、駆除や電気柵が功を奏してか、かなり被害が減ったそうです。
猟師さんたちはイノシシのほかに、害獣である日本鹿やタヌキ、アナグマ、ハクビシンなども撃ちます。鹿はイノシシより皮に脂がないので、解体しやすいのだとか。タヌキ汁も食したことがあるそうです。感想は、「まずいということもなかったよ」。
いま、稲武の猟師は30人くらいいるそうですが、銃の免許を持っているのは13人だけ。しかも、平均年齢は60いくつか。一番若い方で40代だそうです。ここでも、後継者不足が悩みです。
中乃屋の店内にかけられているイノシシの剥製。こうしてみると、牙が恐い。
小さいイノシシの剥製もあります。これくらいならいいけれど、80キロも100キロもあるヤツには、いくら、向こうが襲う気がなくても、できれば会いたくないものです。
大石さんの派手ないでたちは、誤って撃たれないように目立たせるため。同じ猟師を誤射するだけでなく、近頃は山歩きの人をまちがって撃つ事故もおきているそうです。
獣は、わなでも捕まえます。こちらも、人間がかかることがよくあるそうです。わなの置いてあるところには、ピンクの標識がちゃんと立っているそうなので、よく見て、気をつけて歩かなくちゃ。
場所は、野入町の中乃屋。しし鍋で有名なお店です。会を開いたのは、Miki-Co-Laboの三木和子さんたちが主宰する地球子屋(てらこや)。子供6名、大人8名が集まりました。
きれいなお肉です。牡丹鍋といわれるだけあって、赤くて花びらのようです。いろりにかけられた鉄鍋には、中乃屋さん特製の味噌仕立ての汁が煮えています。味付けは、味噌と砂糖、それに生姜などの香辛料。酒もみりんも入れないのでそうです。
薄切りした肉はすぐに煮えます。火が通ったらすぐに引揚げいただきます。臭みはまったくなくて、濃いあじがします。おいしい。
わたしがしし肉を食べたのは、これで5度目。最初は通販で手に入れたしし鍋セットでした。汁つきだったので、ただ煮ただけなのですが、おいしくなかった。臭かったのです。それで、先入観ができてしまったのですが、なにかの会合で、この同じ中乃屋さんでしし鍋をいただき、偏見が取れました。
その次は、冷凍肉。解凍して味噌漬けにして焼いて食べました。これはおいしかった。その次は昨年。友人が作ったイノシシジャーキーです(コチラ→)。
さて、大石さんはほぼ20年近く、稲武の山を歩いて猟をしておられます。猟をするときはいつもだいたい朝の6時半に家を出て、めぼしのついている山へ。たいてい十人ほどの猟師仲間と無線でやり取りしながら、獣の足跡を辿るのだそうです。
雪のときは足跡が明瞭ですが、そうでないときは、鼻先で地面をつついたあとを追いかけるのだそうです。
使うのはライフルか散弾銃。しとめたらその場で心臓を突き、血抜きします。「血抜きさえしておけば、肉がくさくなることはない。一日でしとめた分を軽トラにのせて、山をおります」と大石さん。中当町ので解体し、参加した猟師さん全員で平等に山分けします。
「いまどきのメスで、三歳くらいのやつが一番うまい」とおっしゃる大石さんは、おじいさんの代から猟師をなさっていた家に生まれ育っているので、子供の頃から猟についていきました。
数年前は、しとめたとおもったイノシシが生きていて猟師仲間を襲い、重傷を負わせたこともあるそうです。「あいつらは、ふだんは人間なんか襲いたくはないので、山で出会っても知らん顔して通り過ぎれば大丈夫だ。でも、あのときは、自分が襲われた、と知っているから必死だったんだろう」
でも、最近は、稲武ではイノシシが減っているそうです。4年前ころまでは、11月15日から2月15日までの猟期に10頭以上しとめたそうですが、今年は、猟期があとひと月もないのに、まだ4頭しかとってないとのこと。
数年前、田畑を荒らすイノシシが急に増えたようですが、その後、駆除や電気柵が功を奏してか、かなり被害が減ったそうです。
猟師さんたちはイノシシのほかに、害獣である日本鹿やタヌキ、アナグマ、ハクビシンなども撃ちます。鹿はイノシシより皮に脂がないので、解体しやすいのだとか。タヌキ汁も食したことがあるそうです。感想は、「まずいということもなかったよ」。
いま、稲武の猟師は30人くらいいるそうですが、銃の免許を持っているのは13人だけ。しかも、平均年齢は60いくつか。一番若い方で40代だそうです。ここでも、後継者不足が悩みです。
中乃屋の店内にかけられているイノシシの剥製。こうしてみると、牙が恐い。
小さいイノシシの剥製もあります。これくらいならいいけれど、80キロも100キロもあるヤツには、いくら、向こうが襲う気がなくても、できれば会いたくないものです。
大石さんの派手ないでたちは、誤って撃たれないように目立たせるため。同じ猟師を誤射するだけでなく、近頃は山歩きの人をまちがって撃つ事故もおきているそうです。
獣は、わなでも捕まえます。こちらも、人間がかかることがよくあるそうです。わなの置いてあるところには、ピンクの標識がちゃんと立っているそうなので、よく見て、気をつけて歩かなくちゃ。