アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

青シソ染め

2011-07-10 23:23:07 | 草木染め
 北設楽郡東栄町に住む友人が、自分で作った野菜をいろいろ送ってくれました。ダイコン、ニンジン、玉ネギ、サラダ菜、青シソ。どれも新鮮でおいしかったけれど、なかでもすぐれものだったのは、ものすごく辛い辛味大根と柔らかい青シソ。いただいてから、毎日のように辛味大根をおろしては、青シソを薬味にしてザルそばを食べていました。

  友人は柔らかい青シソとは別に、畑で徒長したシソの固くなった大きな葉を、染色の材料としてたくさん送ってくれました。赤シソを染めたことはありますが、青シソはもったいなくて染めようと思ったことはありません。めったにないいい機会をもらいました。

  普通の染め方で染まるかどうかも分からなかったのですが、調べたら、染色家のバイブル(と私が思っている)「草木染染料植物図鑑」(山崎青樹著・美術出版社刊)にちゃんと載っていました。アルカリ水で煮出す緑葉染めの方法で、美しい青磁色が染まるとあります。

  最初の2回は煮出すだけで液は捨て、3回目からソーダ灰を加えてアルカリ水にして煮出します。4回目、5回目も同様に煮出し、全部を一緒のバケツに入れます。そこに酢を少々入れ、PHを調整します。「PH6にする」とありましたが、リトマス試験紙が手元にないので、いいかげん。でも、酢酸銅の媒染液につけたら、ちゃんといい色に染まりました!

  写真では薄い色に見えますが、きれいな若草色。図鑑に載っている「青磁色」とはちょっと違うけれど、ヨモギやスギナとも異なるいい緑色になりました。

  友人には、お礼に染め上がったタオルを送りました。1回しか染めていないので色があせやすいとは思うけれど、捨てるはずだった野菜で染まったタオル、きっと気にいってもらえると思います。
コメント
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