アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

うちの石窯

2011-04-19 15:05:51 | 手作りのたべもの
  こめこなクラブメンバーによる、第一回めの石窯の会を開きました。といっても、場所は私宅。

  もともとは稲武地区の大きな石窯(コチラ→)を使うつもりだったのですが、参加者が4名と少なかったため、予定を変更してうちの小さな石窯を使うことになったのです。  

  久しぶりに使うことになったので、前々日試し焚きをしておきました。そのせいか、焚きはじめて2時間もしないうちに天井が真っ白に。煤が燃えてこうなれば、温度計を使わなくても窯の中がよく温まったとみなせるのです。過発酵気味のピザを入れるとすぐに焦げ目がつきました。あわてて場所を変え、3分足らずで口の中に。ところが! 外側は焦げているのに中はとろとろ。チーズではなく生の小麦粉でした。玉ネギもきのこも火が通っていなくて冷たい。温度を高くしすぎました。

  3枚目にしてほどよい焼き加減に。やっと焼きたてのおいしいピザにありつけました。

  10枚ほどピザを焼いてから熾き火をすべて掻きだし、2時発酵を済ませたパンを窯の中に。粉250gのパンが4個ちゃんと入りました。30分ほどしておいしそうな焦げ目のついた立派なパンが焼きあがりました。

  そのあと、オートミールと米粉・黒糖を混ぜたスコーンを2回に分けて焼くことができました。石窯だと水分を一気に蒸発させるのか、さくっとしてとても口当たりのいいスコーンになります。

  青い空や風にそよぐ木々の葉を見上げ、小鳥の声や小川のせせらぎに耳を済まして、ひさびさにのんびり過ごした春の一日でした。

  さて、うちのこのかわいい石窯は、何年も前に、べーぐる庵のKさんとはんこ屋のNさんが二人して作ってくれたものです。でも、せっかく作ってもらったのに、これまで外での仕事を楽しむ余裕があまりなく、数えるほどしか使わないで過ごしてきました。久々に使ってみて、乾いた薪さえたくさん入れてやれば十分温まり使い勝手も悪くないことがわかりました。これからの季節、お天気がよかったら外仕事をしながら窯を温め、いろいろ焼いてみようと思います。
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野ザル出現!

2011-04-19 12:06:56 | アンティマキの場所に生きる動植物
 久しく姿を見なかった野ザルを目撃しました。17日・日曜日のことです。午後外に出て、種まきやら移植やらをしていたら、家人が「サルがいる!」と叫びました。彼が指差した上の畑に上りかけたとき、道のほうでがたっと音が。見るとサルが、向かいの畑のイノシシよけのトタンの柵の上をつたって下りていくところでした。サルは気配を感じたのかこちらを振り向き、一瞬目が合いました。

  サルが行ってしまってから、はたと気がつき、シイタケのほだ木の立てかけてあるところに走りました。やっぱり! ありません。昨日は小さなシイタケがたくさんあったのに、見事もぎとられています。この日はだいたい外にいたので、やられたのはたぶん夜明けなのでしょう。  

  やっと桜がほぼ満開になり、連翹もモクレンも水仙も花盛りになったこの山里。この冬は寒すぎたせいかなかなか出てこなかったシイタケが、このところの陽気ですくすく大きくなってきていました。それでも雨が少ないので、一気に大きくはなりません。毎日ちょっとずつだけれど、生長するのを楽しみにしていたのに!

  写真の真ん中のほだ木の、白くなっているところがちぎられた後。他のほだ木も同じ状態です。この場所では、前日、なんとか大きくなったシイタケを3つほどとったばかり。

  陰になっていたところにひとつだけ残っていました。サルの目にとまらなかったか、サルの大好きな芽?を出したばかりの小さなシイタケではなかったから見向きもしなかったのかどちらかなのでしょう。

   でも、このサル、あるいはサルの群れは、別の場所に並べてあるほだ木には手をつけていません。この場所に行くには、石窯と薪小屋の間を抜けないとたどり着けないからだと思います。きっと行きづらいので、危険を感じたのでしょう。取られたのは、道側の真下に当たる場所。するする下りてくればさっととってすぐに逃げられるところにあったので、気軽にもぎ取っていったのでしょう。

   とはいえ、サルはいったん大丈夫と思い込むと、かなり大胆に行動します。人間を馬鹿にするようなところがあるから、行きづらいところにあるほだ木に生えているシイタケが取られるのは、時間の問題かも。ネットを張るとかして、対策を考えなければ。

   ところで、これらのほだ木は8年前、こちらに越してきた直後の春、家人と二人で菌打ちしたもの。いまだに季節になると、わずかながらちゃんとそれなりのシイタケを生んでくれます。でも、もうそろそろ寿命がつきそう。来春にはあたらしいほだ木を購入し、菌打ちしたほうがよさそうです。でも、最後までしっかり芽?を出してほしいので、サル対策の手段を講じたいと思っています。
コメント (2)
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