骨で聴く異世界

耳を使わずに「聴く」世界を旅します。耳をふさいでいても聴こえる世界です。

フェアレディZ(S130型)を骨で聴く

2013-08-26 10:54:48 | 骨で聴く名車
昨年のS30型(フェアレディZ S30型を骨で聴く)に続いて、今年はS130型のフェアレディZを骨伝導で「聴く」ことにします。

今でも時々見かけることがあり、たまたまこの週末でも目にすることになりました。
ロングノーズ・ショートデッキスタイルを先代のS30型から継承し、見た目の印象を大幅に変えることなく、ややワイドサイズとなりました。正常進化させたスタイルといえます。

搭載されたエンジンは、2.0Lと2.8Lの日産伝統のL型エンジンでした。排出ガス規制の影響が残っていて、どちらも現在から見れば非力なエンジンといえるかもしれません。
それでも1981年のマイナーチェンジでは、2.8Lエンジンの圧縮比をアップさせ、フリクションを低減するなどの改良により10馬力ものパワーアップに成功しました。ただそれでも出力表示は155馬力で、現在の同程度の排気量のクルマからするとファミリーカー並みかそれ以下ともいえます。

ただ当時のクルマの中では別格に「速い」部類に入るクルマだったのは間違いなく、テレビドラマ『西部警察』では、ガス圧開閉式セミガルウィングウィンドウに改造された「スーパーZ」として使用されたりしました。

そしてついに翌1982年には、歴代フェアレディZとしては初めてのターボエンジンが登場します。L20ET型2.0Lターボエンジンです。
このとき、国産車初の60%扁平タイヤが装着されました。サイズは215/60R15でした。これも今ではミニバン程度のタイヤですが、当時は『超ワイドタイヤ』と呼ばれたほどでした。

何とも時代を反映する名車といえます。
そしてこれは。現在の目で単純にスペックを比較するだけでは見えない魅力を持つクルマです、当時、憧れだったという人も多いでしょうし、今、改めて運転しても結構楽しめます。旧車には馴染みのクルマです。

そんな名車の排気音を骨伝導ヘッドセットを通して聴いてみると、当時の思い出とともに色々と感慨深いものを感じさせてくれます。今回は思わぬ出会いとなりましたが、それだけに一瞬で当時の時代を蘇らせるパワーに脱帽です。



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