いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

逆転の境地ー「いびつ」の世界。 a stage of inversion - ‘distorted’ world

2024-03-19 20:32:24 | 日記
 (1)ウクライナ軍事侵攻を続ける露プーチン大統領が今回の大統領選で過去最高得票率「87」%で再選され、米国第一、保護主義の米トランプ前大統領が共和党大統領候補予備選で圧勝して指名確実として民主党バイデン大統領との対決になれば現在の国民支持率で上回り、自民党派閥パーティ券裏金(キックバック)を受領した派閥幹部は誰も責任を取ろうとしない世界は、信用され、信頼されるもの、側が「力」を持たずに、信用されず、信頼されないもの、側が「力」を持つという見渡せば「いびつ」な世界(distorted world)だ。

 (2)国民が選ばない独裁国家指導者の中国習主席はプーチン大統領の「圧勝」を「ロシア国民の支持を十分に反映したもの」(報道)と祝意した。習主席が中国国民総意から信用され、信頼されているのかわからないが、プーチン大統領の勝利を「国民の支持を十分に反映した」と評価した美辞麗句(rhetoric)は自分に向けたものでもあるし、仕組んだプーチン大統領はさすがにどう受け取っているのかはわからない自作自演劇だ。

 (3)内閣支持率などどうにでもなる、気にすることはないとうそぶく麻生自民党副総理(本人は首相時代低支持率で総選挙に敗れて自民党長期政権に一時終止符を打った)もいて、直近の世論調査で岸田内閣支持率が17%で不支持率が「77」%の岸田首相がそれでも政権運営を続けるのも相当にパラドックス(paradox)な「いびつ」な世界といえる。

 (4)「経済」は政治とは関係なく株価は最高値を更新し続けて、こちらも記録的な高い賃上げ率が続いて、日銀も17年ぶりにマイナス金利解除の利上げに動き賃上げと物価高の好循環が実現したと歓迎している。
 露もウクライナ戦争への欧米日などの経済制裁、外国主要企業の撤退が続いているが、露国内はウクライナ占領地の空爆被害などのインフラ整備で軍需効果がみられているといわれて持ちこたえている。

 (5)政治と経済の関係も「いびつ」な世界だ。こうも「世界」が「いびつ」に囲まれている人類も「いびつ」に慣れて興味のあることにしか関心がなく気にならない「分断世界」で成り立っていると考えられる。
 冒頭述べたように信用され、信頼されるもの、側が「力」を持たずに、信用されず、信頼されないもの、側が「力」を持つ「いびつ」な世界観が新鮮に見えるおかしな逆転の境地(a stage of inversion)だ。

 (6)政治が思想信条主義から経済協調主義に転じて、世界の規律、規範、秩序の重心が移動している。それは冷戦時代の終わりで解決したものもあれば、あらたな分断世界を生んでもいる。

 

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