いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

自由政治と恐怖政治。 liberalism and terrorism

2024-03-14 20:28:35 | 日記
 (1)世界の政治は大別すると「国民が選んだ政治指導者」と「国民が選ばない政治指導者」に識別される。国民が選んだ政治指導者は自由、公正な選挙で選ばれたものと選挙という形式はとっているが実質「ひとり」を信任するというものがあり、民主主義、自由主義と形式議会主義、独裁支配主義がある。

 (2)民主主義、自由主義も国民の自由な意思による選挙を背景にしているが、内実は既得権益共有の特定支持者層の支持を基盤とした勢力政治であり、その他多勢の無党派層は選挙には関心は薄く投票行動につながらない。
 近年は国政選挙でも投票率は過半数を割り、地方選挙では20%台で当選者が決まるものも多く、国民、市民有権者の意思が反映しているものとはいえない選挙事情だ。

 (3)そういう意味では民主主義、自由主義も形式議会主義、独裁支配主義も内実はそうは変わりがない。バイデン大統領は民主主義が危機に面していると世界民主主義サミットなるものを開催して自由と民主主義を守る運動を展開しているが、敵対する露の形式議会主義と内実はそうは変わりがない。
 世界の民主主義、自由主義を推進、主導する米国でもこれまで米国経済の恩恵を受けてこなかった白人マイノリティ層の岩盤支持を受けたトランプ前大統領が共和党予備選で圧勝して指名を確実にしており、仮に11月の大統領選争いが民主党バイデン大統領とトランプ前大統領の対決になった場合に現在ともに40%台のきっ抗した国民支持ながらわずかにトランプ前大統領が上回る(報道)形勢だ。

 (4)米国でも民主主義、自由主義に変化がみられる。国民が選ばない政治指導者では権威継承主義、革命主義、軍部などクーデターによる独裁支配主義があり、個人崇拝、「力」による国家独裁統治、恐怖統制により国民支配、恐怖政治がみられる。
 中国習近平主席は党規則改正により異例の3期目長期政権に入っているが、国民の選挙により選ばれた国家指導者ではなく、かって毛沢東革命主義政権の政治路線の流れを引き継いでその絶対的権威継承政治を進めている。

 (5)政策的には歴代共産党政権が統制計画経済から変更して進めた市場経済主義、路線への変更の中で、14億人の人口消費者と巨大市場を背景に市場開放、世界の経済協調主義の時代の中で経済成長、発展をとげて国民の不満、反感、不信を押えてGDP世界2位国として米国と対峙する経済国となって影響力を高めている

 (6)政治というものは主義、思想、路線が巡り巡って、回りまわって動いているもので、その「回転軸」は変わらない、同じものだと考えられる。政治が思想、信条、理論主義から経済協調主義、市場開放に変わった、移ったことでも理解できる。
 国民が選んだ政治指導者も国民が選ばない政治指導者も政治、統治、支配の方法論は違うが、もちろん内実、本質は違うが経済という媒体を使って成長、発展をする時代だ。

 

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