いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

政倫審の‘ぼかし’。 ‘gradation’ of an inquiry council of political ethics

2024-03-01 20:14:07 | 日記
 (1)岸田首相が求められもしないのに自ら政倫審へ出席したことは、岸田首相が「このままじゃまずい」(報道)という危機感、党内事情はあったとしても政倫審のあり方に問題をもたらし、党内的にもそもそも党内基盤の弱いところをさらに弱体化させることにつながるものだ。

 (2)むしろ野党としては求めもしないことを理由に岸田首相の政倫審出席を断り、自民党内の混乱の行方を見守る方法論もあったが、予算委員会での質問時間には制限があり飛んで火に入るナントかで岸田首相の政治姿勢を質す意味はあった。
 野田立憲議員は先日の予算委員会で岸田首相の総理としてパーティ開催の多さ(22年7回)を指摘しており政倫審でもやめるよう再度迫り、押し問答のすえに最後には岸田首相が折れて総理としてはパーティを開催しないと言質(げんち)をとったことは予算委員会でのせめてもの決着となった。政倫審の趣旨とは違うものだ。

 (3)党内をみれば求められもしない岸田首相が自ら政倫審出席を表明して出席し、野党の質問を受けたことは自民党としては初めてのことで不名誉なことであり、しかも岸田首相が同審査会の全面公開を主導したことは公開に反対していた出席意向の前安倍派4議員の反発を招くものであり最大派閥だった前安倍派議員の不満は大きく、禍根を残すことになった

 (4)岸田首相が主導した派閥解消でも麻生派(派閥継続)、茂木派(後に政策勉強会移行)の反発、反対はあり、ほとんど岸田首相に自民党主流派から距離を置かれることになり一層厳しい立場、政局運営に立たされたことになる。
 これで国民の岸田内閣支持率が格段に上がれば活路はあるが、今のところは低迷したままで岸田首相の取り組みには国民の支持も集まらない政治背景がある。

 (5)来年度予算案も岸田首相の政倫審出席を受けて2日までに自民予算委員長の職権で採決し、衆院本会議採決で参院に回し予算自然成立を目指しているが、野党の遅延行為、大臣不信任案の乱発で抵抗している。
 岸田首相の党内基盤もますます弱体化して、自民党支持率も立憲並みに10%台に低落しており、岸田首相、内閣は四面楚歌の手詰まり感が深刻な情勢だ。

 

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