いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

オスプレイ安全神話。 safety mythology of ospray

2024-03-12 20:37:21 | 日記
 (1)米軍が昨年11月の屋久島沖でのオスプレイ墜落事故について「どの部品がどう不具合を起こしたのかは理解したが、なぜ不具合が起きたのかはまだ調査中」(報道)としながら、オスプレイの運用停止措置を解除した。

 (2)これを受けた日本側防衛省の「反応」が「米軍の原因分析や安全対策について『合理的だ』と評価」して、「陸自のオスプレイも含め安全に運用を再開できる」(報道ー『』は本ブログ注)と述べた。
 木原防衛相も「特定の部品の不具合が発生したことが事故の原因であることを、これまでにないレベルで詳細に報告を受けている」として「『合理的だ』と納得している」(同)と理解を示した。

 (3)米軍が「なぜ不具合が起きたのかはまだ調査中」と説明しているのに、日本側は「勝手」にそれが「合理的説明」だと評価し、納得しているなどとは「スタンドプレー」が目につく話だ。
 米軍が問題の箇所、部品は突き詰めたが原因究明はこれからと言っているのに、それのどこが「合理的」で「納得」できて、「安全に運用」できるものなのか「つながる」ものではないのに日本側防衛省は何を言っているのか意味不明だ。

 (4)これで米軍がオスプレイの運用停止措置を解除し、日本側も納得して追随しようというのだから、地元では不安、危険度は大きく到底理解できる説明ではない。米国でもこんな説明でオスプレイ運用再開が理解されるのか、米国では海外への米軍派遣で若い兵士が亡くなることにえん戦気分が高まりをみせ海外派兵から撤退して、ウクライナ戦争、イスラエルとハマス戦闘にも米国、米軍が直接かかわることを避けている。

 (5)戦争、戦闘で米軍の若い兵士が犠牲になることは覇権国家の米国としての必要な代償だという古い理念は米国民からは理解されずに、命の重要性が国家の役割、使命、責任より重い地位にあるべき現在で、しかし米軍オスプレイの役割、使命については従来の命の重要性よりは米国家、米軍の役割、使命が優先する特殊事情を背景にしている、オスプレイのなぜ不具合が起きたのかはまだ調査中での運用再開の事情方針だ。

 (6)それに乗った日本では到底理解できない論理でのオスプレイ運用再開を合理的で納得できるとする「スタンドプレー」があまりにも不自然で不条理(unreasonableness)なものだ。
 オスプレイ事故は直接、日本国民の被害、危険につながるものだけに、国家、政府責任がともなうもので無意味な「スタンドプレー」は無益だ。
 「原発安全神話」に踊らされたくり返しは避けなければならない。

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