いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

核兵器の現実的恐怖。 realistic fear of a nuclear weapon

2023-08-08 20:05:54 | 日記
 (1)広島原爆の日を念頭に社会調査センターが全国世論調査を実施して、世界のどこかで核兵器が使用される恐怖を感じるか尋ねたところ、「感じる」が82%、「感じない」7%となった。さらに日本が核戦争に巻き込まれる恐怖を感じるが70%、感じない12%となった。

 (2)今、核兵器使用が考えられるところとなれば、プーチン大統領がたびたび核攻撃に言及しているウクライナ戦争か、日米韓を挑発して核実験を強行している北朝鮮の朝鮮半島が考えられる。
 露によるウクライナ軍事侵攻はNATOが中心となってウクライナ軍事支援を続けており、露が親露派勢力の強い地域で勢力を拡大したが、今年に入ってウクライナ軍が反攻体制を固めて反撃(報道)しておりどちらも優位に立ったという情勢ではなく一進一退といわれて、仮に露軍が劣勢に立たされることがあればクレムリンからは核兵器使用論も聞かれる。

 (3)しかし、ウクライナを軍事支援するNATOには複数の核保有国があり、報復ということになれば大戦の様相になり、前述調査による核兵器使用の恐怖を感じる82%という高い警戒感にもつながるものだ。
 そうならないためにもサウジアラビアでは日本や欧米、中国、インド、ブラジルなどが参加してのウクライナ侵攻を巡る和平会議が開催された。露は招待されずに交渉に露を加えるべきだという意見もある。

 (4)中国も同様の会議を改めて開催することに前向きといわれる。ウクライナ戦争が1年以上経過して露の核兵器の使用が懸念される状況になれば、当事国以外にインド、中国、アフリカ諸国による停戦に向けた動き、調停活動が活発になるだろう。
 
 (5)北朝鮮は核実験を強行して日米韓、朝鮮半島、米国本土に脅威をもたらしているが、米国が45年7月に人類初の核(原爆)実験をして1か月後の8月に広島、長崎に原爆を投下したことを考えると、北朝鮮にも十分核兵器を使用できる状況にあると考えられるので注意、警戒は怠れない。
 中国が北朝鮮の核開発には反対を示しているので、どこまで指導力、影響力を発揮できるのか、北朝鮮にとっても核兵器の使用は容易ではない。

 (6)そう考えると核兵器使用に恐怖を感じる82%はちょっと高すぎる数字にもみえて、ただし78年前に広島、長崎に原爆を投下されて数十万人の犠牲を出した唯一の戦争被爆国日本の国民としては再びあってはならない核兵器の使用がわずかでも現実感を持ってとらえられている状況がみられる、現実世界に高い関心、注意、危機感が感じられる恐怖82%、巻き込まれる70%でもある。
 
 

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