オールドゲーマーの、アーケードゲームとその周辺の記憶

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新・ラスベガス半生中継 2016年4~5月(4) ニューオーリーンズ4日目~ラスベガス1日目

2016年06月04日 12時46分38秒 | 海外カジノ
今日はラスベガスに移動しますが、飛行機が出るのは夕方です。朝にホテルをチェックアウトする際、3時に戻るからと言ってそれまで荷物を預かってもらい、ついでに空港までのタクシーの手配をお願いして、最後のニューオーリーンズ観光に出向きました。

しかしながら、この日はどうしたことか写真が殆ど残っておりません。辛うじて、女房が撮っていた写真がわずかに残っている程度です。写真はなくともいくらかの記憶くらいは残っていそうなものですが、フレンチマーケット近くの大きな駄菓子屋を覗いたことと、ジャクソン広場近くの角のレストランに入ったら混んでいてウェイティングバーでソーダ水を飲みながら待ったこと、レストランでは好物のパンケーキをいただいたこと、それに南北戦争博物館の隣の大聖堂を背景に写真を撮ったこと以外はほとんど記憶に残っておりません。これはおそらく、この後に空港で起きるドタバタ騒ぎが影響しているものと思います。


(1)パンケーキ。フルスタックはこれだけで腹いっぱいになる。
(2)女房が注文したもの。なんだっけ、これ?
(3)フレンチクォーター付近で見かけた騎馬警官。
(4)名所の一つ、セントルイス大聖堂を正面から。


最後の観光を終え、予め告げておいた3時ちょうどにホテルに戻り、荷物を回収して示されたミニバンに乗り込みました。ミニバンはもう一軒別のホテルに立ち寄り、アメリカ人の老夫妻一組を拾って空港に向かうと、まもなくポツポツと雨が降ってきました。我々が滞在中は、一日一回必ず激しい雷雨があったので、今日もまた降るんだろうなあと思っているうちに空港に到着しました。

我々は、16時40分発のスピリット航空481便でラスベガスに向かいます。スターアライアンスに取り込まれている我々がユナイテッド航空を選ばなかったのは、ラスベガスまでの直行便が無かったからです。スピリット航空は、はいわゆるLCCで、若干の不安もないことはなかったのですが、ユナイテッドよりもずっと早くラスベガスに到着できる上、しかも運賃が倍以上も安いということもありました。荷物の運搬料金が1個当たり50ドルもする事がいくらか計算違いがありましたが、チェックインも搭乗口への移動も、スムーズにできました。

搭乗口では、まだラスベガス行きのひとつ前と思しき飛行機の搭乗が行われるかどうかのころだったので、待つ間に売店で飲みものを買い、ついでにフライト情報の表示板でスケジュールを確認して、搭乗口前で待っていました。

すると、先ほどから降り始めていた雨が次第に強くなってきて、激しい雷を伴ってきました。この様子ではディレイもありうるかなあと思い、もう一度フライト情報を見に行くと、案の定出発が1時間遅れの5:40Pに変更されていたので、搭乗口前に戻ってから、この日、ラスベガスで会う予定のラスベガス仲間に遅れる旨の連絡を打っているうちに、眠気を催してきました。


搭乗口の窓の外は猛烈な雷雨。

ついウトウトと浅い眠りに落ちていると、「ねえねえ、大変!」と女房に叩き起こされました。何かと思ったら、搭乗口の行き先の表示が「シカゴ行き」に変わっています。時計を見ると5時40分。元の予定が4時40分で、1時間のディレイだったけど、
ひょっとして我々はラスベガス行きを乗り逃した・・・?

急いでフライト情報を見に行くと、そこにはラスベガス行きスピリット便の表示がありません。いよいよ本格的に焦り出し、近くにカスタマーサービスの窓口はないかと探したのですが、見当たりません。やむなくランドサイドに戻ってスピリット航空のカウンターに行き、「あの、この便はもう出ちまっただか?」と搭乗券を見せると、対応した係員は、「あー、ディレイしてるのね。2番か3番の搭乗口に移ってると思うわ」と言うので、あわてて再びセキュリティをくぐり、言われた搭乗口を見てみるのですが、片方は閉まったままで人っ子一人おらず、もう片方は全然違う航空会社の表示でした。

元の搭乗口に戻ってみるも、やはり表示は「シカゴ行き」となっており、搭乗が始まっています。藁をもつかむ気持ちで、搭乗口の係員に、「あの、この便の搭乗口はどこでござるでござるか?」と言いながら搭乗券を見せると、係員はワタシの搭乗券をじっと見たかと思うと、

「これよ」

と言って、今まさに搭乗している列を指さします。

「え?」

だって、あんたの後ろには「シカゴ行き」って表示してるではないか。さっきフライト情報を見た時も、「搭乗中」どころか便名の表示さえなかったのに。

釈然としないまま飛行機に乗り込むと、我々の席の番号は確かに空いています。そして頭上の荷物棚には、ラスベガスのダウンタウンのカジノホテル「The D」の広告が貼り付けられていて、ラスベガス行きっぽい雰囲気ではあります。

しかし女房はまだ安心せず、アテンダントに確認してみろとせっつきます。確かにこれでシカゴに連れて行かれたらそれはそれで困るので、ちょうどやってきたCAに搭乗券を見せ、「この搭乗券はこの便で間違いねえですだか?」と聞くと、CAは搭乗券を受け取って機体の最前列の方に行って何かを確認してから戻ってきて、「これで間違いないですよ」と言ってくれました。一時は最悪の事態を想定して、ケータイでニューオーリーンズ発ラスベガス行きの航空券の検索を始めようとしていたくらいに慌てていましたが、これでやっと緊張が解けました。

ラスベガスの最初の2泊は「ジ・オーリーンズ」です。これは、ホテル代が高い週末にルームコンプが出るという理由による選択だったのですが、ニューオーリーンズで過ごした直後にこのホテルに泊まるのも一興と思ったということもあります。ラスベガスに到着し、レンタカーセンターで車を借りてから「ジ・オーリーンズ」までは10分程度で到着できました。

部屋で荷物をほどいていると、携帯電話にラスベガス仲間のRさんとFさんから連絡があり、カジノのバーの近くにいるというのでカジノに下りて行きました。4人でカフェに入り、最近はローカルでも物価も上がっているねなどと話しながら、ワタシは好物のハンバーガーを注文しました。


これでたしか8.5ドルくらい。メニューにパティの重量の表示がなかったが、1/2ポンドには欠けるか?

食後、少しゲームでもしようということになり、カジノ内をうろつきました。「ジ・オーリーンズ」のビデオポーカーのインベントリーはかなり以前から徐々に悪くなっているのが残念です。ワタシはプログレッシブ付きのトリプルプレイでボーナス7/5を打ち始めたところ、こんな手ができてしまいました。


クラブのKを1枚残したところから4A達成という「うっかりクワッズ」。

1枚残しからクワッズに発展する確率は約3,365.4分の1(0.0297%)ですが、残したカード以外でクワッズになる場合に限れば19,818.3分の1で、これは、2枚残したスーテッドハイカードがロイヤル様に発展する確率(16,215分の1)より低いです。更に、このゲームはボーナスポーカーなので、今回のようにA以外のカードを1枚残した状態から4Aに発展する確率を考えると、それはハイカードを1枚残した状態からロイヤル様に発展する確率と同じ(178,365分の1)です。「どうせならクラブのAQJTが良かったのに、そうでないところがワタシの運の無さである」とことさら嘆くワタシは、きっと悲観論者ということなのでしょう。