昨日の3月23日(土)、京急蒲田駅近くの展示場、「大田区産業プラザ」で開催された、「レトロゲームサミット(略称レゲット)」に行って来ました。「レトロゲーム」をテーマに、同人誌や製作物の物販ブースが並ぶ、ごく小規模なコミックマーケット(コミケ)のようなものです。入場料は1000円で、前日までにオンラインでチケットを購入するという形になっていました。
レトロゲームサミット(レゲット)の、今回のポスター。
ワタシはかつて、埼玉県で行われた類似の催しに行ったものの、メインと期待していたブースはなぜか不在で他に興味を惹く出展もなく、ほぼ無駄足となった経験があります。その時の来場者はまばらで、今回もそれと大差あるまいと多寡を括っていたのですが、開場20分前に現地に到着してみると長蛇の列ができていました。しかも、並んでいる人は必ずしもワタシのようなオヤジ層ばかりではなく、ナウなヤングや親に付き添われた子供までいました。
開場を待つ人々の列。会場は2Fにあり、1Fに続く階段沿いに第一列、続いて3F以上に続く階段沿いに第二列が形成されていた。具体的な人数はわからないが少なくとも200人以上はいたように思う。
会場は来場者数に対してかなり狭く、人の行き来が難しいため、入り口と出口が別々のU字型の通路は一方通行とし、見逃したブースはいったん外に出てから再入場する必要があるほどでした。
開場の中の、入り口から入って奥を臨んだ様子。
今回のワタシの一番の目当ては、レトロゲーム界では有名なおにたまさんが主宰する「オニオン製作所」(関連記事:レトロビデオゲーム同人誌のご紹介)が出品する「Pinball Guide Book 1」(同人誌)と、「OBSコレクション・横浜ドリームランド編」(SDカード)を購入することでした。
「Pinball Guide Book 1」は、つい先日秋葉原のBEEPで「品切れ」と言われていましたが、今回、これで念願を果たすことができました。
「Pinball Guide Book 1」の表紙。ページを開くのがもったいなくてまだ読んでいない。
もう一つの目的である「OBSコレクション・横浜ドリームランド編」は感涙ものでした。実はワタシも横浜ドリームランドが閉園する前にオールドゲームの画像を残しておこうと会社をさぼって行き、相当な数の写真を撮影していたのですが、画像を保管していたパソコンのハードディスクがクラッシュしてしまい、すべて失っていたのです。この時ほどバックアップの大切さを痛感したことはありませんでした。
「OBSコレクション・横浜ドリームランド編」のジャケット。4編に分けられた横浜ドリームランドのゲーム施設の動画に、上海の大世界(ダスカ)のルポ動画がオマケとして付いている。媒体はSDカード。
動画内で紹介されている、セガの「プロボウラー」(関連記事:プロボウラー(セガ、1972)に関するメモ)が3台並んでいる驚異のシーンなどは、薄れつつある記憶をまた蘇らせてくれました。なお、この動画集では触れられていませんが、メダルプッシャーに景品(と言ってもグリコのオマケ並みの極めてチャチな小物類)を入れて営業しており、いかに遊園地のゲームコーナーは風適法の対象外とは言えこれでいいのかと疑問を感じたことも思い出しました。
オニオン製作所はこれまでにもいくつもの同人誌を作成していますので、ぜひみなさんもお手元に持っておかれると良いと思います。
オニオン製作所公式HP
オニオン製作所の既刊案内。
欲を言うと、出展サークルがAMとコンシューマの区別なく配置されているところが、コンシューマを守備範囲外とするワタシにとっては不便でした。
なお、次回のレトロゲームサミット(レゲット)は、2024年11月30日(土)、場所はやはり大田区産業プラザ(PIO)の、1F大展示ホールだそうです。今回はかなりの人込みで窮屈だったので、この変更は大いに歓迎したいところです。