トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ノビタキ

2020-07-16 | 野鳥


草原性の小型ヒタキ類 「野のヒタキ」の意味
オスは草などの上部で囀るので目立つ
愛称は「のび太」で可愛いので人気がある

夏鳥 
本州中部以北の草原に渡来する 本州では割合背丈の低い草原で繁殖する
秋の渡りの時期には本州以南の平地の畑や草原で普通に見られる
尾羽を上下に動かせて草の穂先や、灌木などに止まっては移動して、昆虫類 クモ類などを捕食する

夏羽のオスは、喉と頭部からの上面が黒く、翼に白斑があり、腰は白く、胸は橙色、頸側と腹は白い 夏羽の黒い羽毛は褐色の冬羽が擦り切れて現れる
夏羽のメスは、頭からの上面が黒褐色で、翼には小白斑があり、腰は淡い橙色、体下面は汚白色
大きさは13cm
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オオタカ幼鳥

2020-07-15 | 野鳥


都心の公園で繁殖したオオタカ かっては都心でオオタカを見ることは稀だったが、保護のかいあって今ではあちこちの公園で繁殖している
奈良時代から「あをたか」平安時代から「おほたか」と呼ばれ、鷹狩りに最も愛用された 姿も良いうえハトやカモなどの鳥を狩るのが上手な所を活用した

九州以北では留鳥
平地から山地の林に居る 市街地の木の多い公園ではよく見かける
繁殖期以外は1羽で行動する
営巣は同じ巣を使うこともあり、2~3個の巣を使い回すこともある
採食はハトやカモなど中型の鳥類を中心に、ネズミやウサギなども捕る

雌雄ほぼ同色
幼鳥は上面が褐色で、体下面は淡褐色で黒褐色の縦斑がある
大きさオス50cm、メス56cm
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アジサシ

2020-07-14 | 野鳥


魚を捕るため空中から急降下して嘴から水中に突っ込み捕らえる様子は、アジ(小魚の意味か)を刺すよう

旅鳥 稀に越夏し繁殖例もある
アジサシはカモメ科の鳥でカモメ類以外の総称 種としてのアジサシもいる
多くは南方系の種で、日本では沖縄など南の島で多種繁殖する以外は限られた種しか見られない
渡りの時期には海岸、干潟、河口などで見られる
水面から5m程上空を低空飛行を交えて飛び回り、ダイビングして魚を捕る

雌雄同色
夏羽では頭が黒く顔は白い 冬羽の額は白くなる
二股の白い尾羽 嘴は黒く、足も黒いが赤みを帯びる
大きさは36cm
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コムクドリ

2020-07-13 | 野鳥


コムクドリは小型のムクドリ類 オスはムクドリの仲間とは見えないほど上品な感じだ
ムクドリの名はムクの木の実を好んで食べるから付けられた名前と言われるが、植物の本で、ムクの木はムクドリが良く集まるから付いた名前と書いてあるのがあった
他に「むれきどり(群来鳥)」の転略とか、「むくつけしとり」の略が語源と言う説などある

夏鳥として本州中部以北に渡来する
4月の終わり頃やって来て10月頃まで見られる
樹上生活が多くあまり地上には下りて来ない
林内を枝移りして移動し、昆虫類や木の実を食べる
渡りの時期には良く群れで居るが、この時期に都心の公園で群れていた 

オスは頭が白く赤茶色の頬 背中は黒く翼に白斑がある
メスは頭からの上面が灰褐色で、下面は淡いクリーム色
大きさは19cm
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アガパンサス

2020-07-12 | 樹木 草花


アガパンサスは、ギリシャ語でアガペー(愛)とアンサス(花)=愛の花の意味
紫色の花から和名はムラサキクンシラン

ヒガンバナ科(旧ユリ科)の南アフリカ原産の宿根草
日本には明治時代に渡来した
立ち姿はほっそり優雅で厚みのある革質の葉が力強くも見える
1m程の長い茎の先にラッパ型の花を傘状に咲かせる

花は5~8月に咲く
初夏の花で青紫の他白色もある
実には中に黒い種子が数個入っている
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ホタルブクロ

2020-07-11 | 樹木 草花

ぶら下がって咲く花を提灯に見立てて、火垂(ほたる・提灯の古語)を当てた、という説
子供が花の中に蛍を入れて遊んだから言う説など諸説ある

キキョウ科の山野や丘陵に生える60cm程の多年草
根生葉は柄のある卵心型で、花の時期には枯れる
茎葉は互生し、6cm程の三角状卵形又は披針形で不揃いの鋸歯がある

6~7月に、茎の上部に5cm程の大きな釣鐘型の花を付ける
花冠は淡紅紫色で濃色の斑点があり、先は浅く5裂する
萼片の導入部には、反り返った付属体がある

若芽はナイフで切り取り、葉と花は摘み取る
茹でておひたし、和え物、酢のものが美味しい
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カワラナデシコ

2020-07-10 | 樹木 草花


カワラナデシコ(ナデシコ)は「撫し子」からの名前
花や茎葉の上品さ可憐さが、かわいい子供の頭をなでるのと同じ感覚でナデシコの名が出来た

ナデシコ科の山野の日当たりの良い草地や河原に生える多年草
秋の7草の一つ
茎は50cm程に伸び、葉と共に粉白色を帯びる
葉は対生し、3~9㎝の線形~披針形で基部は茎を抱く

花は7~10月にかけて咲く
枝先に5弁花の淡紅紫色で、花弁が細かく糸状に裂けているの特徴的で可愛い
雄しべは10個、花柱は2個ある

9月頃、果実ごと採取して乾燥させてから、手で揉んで黒い種子を集め、煎じて飲む
種子(生薬名 瞿麦子(くばくし))には、むくみの時の利尿、通経薬として月経不順に効果がある
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ユリズイセン

2020-07-09 | 樹木 草花


ユリズイセンはユリズイセン科のブラジル北部原産の多年草
日本へは大正時代末期に渡来した

根は塊根を持ち広がり、茎は多数出て高さ1m程になる
葉は狭披針形で緩く束生する

5~7月に茎の先端で花柄が分岐して花を付ける
花は漏斗型で花被片は赤~ワイン色 紫褐色の斑点があり先端は緑白色を帯びる
花は5~7cm程で花被片は6個、雄しべ6個 雄しべと3裂する花柱は花被片より短い
蒴果は1cm程の球形~楕円形
種子は多数ある
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サンゴシトウ

2020-07-08 | 樹木 草花


サンゴシトウ(珊瑚刺桐)は赤い花を珊瑚に見立て、枝に棘があり葉が桐に似ているので付けられた名前
別名は葉が菱形をしているのでヒシバデイゴとも言う

マメ科デイゴ属の落葉低木 高さ3m程になる
オーストラリアのシドニー植物園で アメリカデイゴ(南アメリカ原産)と北アメリカ原産のヘルバケアから作出された交配種
枝や、葉の裏面脈上に棘がある
葉はらせん状に互生する3出複葉 小葉は広卵形

花期は6~9月と長い
枝先に50cm以上の長い総状花序を出す
花は濃い赤色で、旗弁は5cm程であまり開かず筒状になる
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ウリノキ

2020-07-07 | 樹木 草花


葉の形がウリの葉に似ているのでウリノキと言う

ウリノキ科の山地の林内などに生える落葉低木 3m程になる
ウリノキ科はウリノキ属1属20種からなる小さい科
葉は互生し葉身は、長さ幅共に7~20cm
浅く3~5裂し、裂片は長く鋭く尖る 基部はややハート形

花は6月頃に開花する
葉腋から出た集散花序に白い花が付く
花弁は6~8個 長さ3cm程の線形 外側にクルリと巻き上がり変わった形をしている
雄しべは6~8個あり長さ3cm程 葯は黄色で花糸とほぼ同じ長さで目立つ
撒き上がった花弁と長い黄色い葯が独特で面白い
花柱は1個 雄しべより少し長く突き出る
果実は核果 8mm程の楕円形で熟すと藍色になる
中に7mm程の核が1個入っている
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ホルトソウ

2020-07-06 | 樹木 草花


ホルトソウはポルトガル草の意味で、一般にポルトガル人が持って来たからと言われる
又この草からホルトの油(オリーブ油)が取れるので名になったとの説もある

トウダイグサ科の1,2年草
ヨーロッパ原産で室町時代に渡来した
全草が毒草で分泌物で皮膚炎を起こす
茎は淡緑色で1m程になり、頂部で分岐する 傷つけると白い乳液を出す
葉は十字対生で茎の基部では線形で、上部では先の尖った披針形をしている
花は5~6月 茎の上部で分岐し、葉状の苞の間から1本の雄しべからなる多数の雄花と、1本の雌しべからなる雌花が組み合わさった花序を段々につける 花弁は無い
果実は1.5cmほどの球形で、中に3個の種子が入っている 種子は最初緑色で熟すと茶色になる 脂肪油が多く50%も含んでいる

茎から出る白い乳液を外用すると、いぼとり 寄生性皮膚炎に薬効ある
種皮の皮を除き、圧縮して油分を除いたものを、1回1g以下、服用すると利尿下痢に効く


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ニゲラ

2020-07-05 | 樹木 草花


ニゲラの名は、属の学名nigella(黒いと言う意味のラテン語)から付けられた
和名はクロタネソウ

キンポウゲ科クロタネソウ属の地中海沿岸~西アジア原産の一年草
草丈は40~90cmで細い茎が伸びて枝分かれしている
葉は細かく裂けた糸状
花は4~7月に咲く 茎の先に4cm程で、花色は白 青 黄 ピンク 薄紫色など多彩
花弁のように見えるのは萼片で、花弁は退化して目立たず、糸状の葉が周りを包むように覆っている
果実は裂開果で、熟くすと風船のように膨らみ、角のような突起があって面白い姿をしている
中にはクロタネソウの名の由来の、ゴマ粒状の黒い種が数十個入っている
同じ仲間のニオイクロタネソウの種子は、南アジア~中東で香辛料として使われている
種を蒔いて栽培する時は、よく覆土して暗黒状態にしないと発芽しない
光を嫌う種子で、嫌光性種子と呼ばれている

種子を砕きよく乾燥したものを服用すると利尿効果がある
全草を日干しにして刻んだものを枕に詰めて寝ると、安眠して良い夢が見られると言う・・ヨーロッパの伝説です・・ 





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ハンゲショウ

2020-07-04 | 樹木 草花


ハンゲショウの名は、夏至から11日目の半夏生(今年は7月1日)の頃に花を付け葉が白くなるので付けられた
別名カタシログサ(片白草)は葉の表面が白くなる(裏は青い)意味で、半化粧と書くこともある

ドクダミ科の水辺や湿地に生える多年草
茎には稜があり高さ1m程になり全体に臭気がある
葉は互生し5~15㎝の卵状心形で5脈が目立ち、茎の上部の葉は花の頃に白くなり、8月頃から元の緑色に戻る 完全に緑色に戻らない葉も多い

花は6~8月に咲く
上部の葉腋から10cm程の花穂を出し、小さな花を多数つける
花穂は初めは垂れ下がり下から咲きだし、開花するにつれ花が頂点に来るように立ち上がる
花には4個に分かれた雌しべと、雄しべ6個があり、花弁も萼もない

全草を日干しにしたものを煎じて服用すると、利尿効果がある
生の葉は少量の塩を加えて砕き、患部に当てると腫れ物に良い
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トケイソウ

2020-07-03 | 樹木 草花


トケイソウ(時計草)の花はいつ見ても面白く見飽きない
名前は3個に分かれている雌しべを時計の針に見立てたたもの

トケイソウ科中米~南米原産のつる植物
日本には江戸時代初期に渡来した
葉は互生で切り込みが深く、小葉は長卵形で鋸歯は無い
花は6~8月に咲く 構造がややこしい
外側に花弁5個 萼片5個があり、色形が似ていて花びらが10個あるようにに見える
花びらの内側に多数の細い糸状の副花冠がある 一見時計の文字盤に見える
更にその上に有るのが雄しべで5個ある
一番上が雌しべで3個あり、時計の秒針 短針 長針に見立てている

トケイソウの仲間は500種も種類があり、ハーブとして利用されていつものも多い
鎮静 精神安定 不眠の緩和 ヒステリーなど精神を静める働きがある



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ムラサキの花

2020-07-02 | 樹木 草花


小さな白い花、東京都では希少種になっている
昔、根を紫色の染料に使った

ムラサキ科の山地の草原に生える多年草
茎は50cm程で 上部で枝分かれする
葉は互生し、披針形で5cm程 茎葉には粗い毛が多い
花は6~7月 白く1cm足らずの小さな花冠を平らに開いて咲く
果実は4個の分果に分かれ色は灰白色

天平の頃から紫染にムラサキの根が使われていた
紫色素はナフトキノン誘導体のシコニン、アセチルシコニンなど 
江戸時代になって、色の綺麗さに「江戸紫」の名が付き、染める職人は「紫師」と呼ばれるなど人気だった 多くの農家が栽培していた
根には薬効もあり、幕末に華岡青洲が軟膏にして愛用した薬で、皮膚を滑らかにし、はれ物の排膿、やけど、痔疾、皮膚の荒れ止めに使った
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