ヤドリギは不思議な木で、地面からは生えず、他の樹木に半寄生している
実がたくさん付いていた
ヤドギリ科の半寄生植物 36属1300種ほども知られている
エノキ、ケヤキ、ブナ、シラカバ、サクラなど落葉広葉樹に寄生する
常緑小低木で高さ60cm程になる
枝は二股分岐を繰り返して広がる
葉は対生で、葉身は2~8cmの倒披針形~へら型で全縁、革質で厚い
花は雌雄別株で、花期は2~3がつ
雄花は3~5個、雌花は1~3個ずつ付く
果実は液果
7mm程の球形で、10~12月に淡黄色に熟す
実は鳥に食べられ、中の種子は粘液質の果肉に包まれ、鳥の糞と一緒に排泄ー散布される
粘液質は鳥には消化されず、排泄後も木にべったり付いている
種が木に付いてからも、葉を出すまではずいぶん時間がかかる
早春の今頃、種が落葉樹の幹にへばりつく
3か月後の初夏、胚軸を伸ばし、先が吸盤状になって幹に吸い付き、寄生根を出す
冬の時期には、寄生相手の導管の中まで根を伸ばす・・この状態のまま2年半を過ごす
その後の夏(約3年半後)、胚軸の基部に芽が出て伸び、初めて葉が開き光合成を始める