大田区のリニア計画ルート付近を歩いたあと、「悪夢の超特急リニア中央新幹線」著者の樫田秀樹氏からリニアの問題点ついて伺いました。
歩いたのは、全ルートの赤字の部分。歩き終わると、山梨、長野など地上部分を歩きたい。
名古屋まで歩いてみたいという方もいらっしゃいました。
百聞は一見に如かず。
品川駅から始まるリニアの計画ルートは、環七の長原駅入口信号付近から、商店街あたりの地下を通り、中原街道南を走っていきます。
そこから池上線洗足池駅付近を通ります。
リニアは、地下を通りますが、だいたい5㎞おきに非常口を作ります。
非常口はこの洗足池の近くにできるのですが、地下の帯水層を縦に非常口が貫くため、そこから水が抜けるのではないかと心配されています。
ここがその非常口の計画されているところです。
線路の北側、下の写真でいうと右になります。
この場所五反田方面をみるとこんな感じです。
写真左側の建物警察の家族寮を壊して、ここに非常口を作るそうです。
右の奥に変電所があります。
リニアは、莫大な電力を使いますから、ここから電力の供給を受けるのかもしれません。
その場合の高圧線をどう引くかなど(地下なのか地上なのか)はわかりません。
そこから、ふたたび、中原街道にもどり、石川台駅付近からリニアは中原街道の北側に走ります。
リニアはまっすぐ走るのですが、線路や道路がカーブしているので、こういうことになります。
そして、リニアは呑み川をわたります。
ちょうど石川台中学校の橋をはさんで反対側の公園付近地下が計画ルートです。
そこから、リニアは、世田谷区東玉川に入ります。
閑静な住宅地に保育園建設反対の横断幕がありました。
リニアのことはご存知かどうかはわかりません。
東玉川の住宅地から、田園調布学園付近をぬけ、環八を多摩川方面にわたります。
田園調布の駅、テニスコート付近を通り、多摩川の下から、川崎市に入ります。
ここから、多摩川の駅まで歩き、消費者生活センターでお昼のお弁当をいただきながら、歩いた感想を話し合いました。
多くの方たちが、リニアが大田区を通るということをご存知なく、しかも、民家の真上を通るということに驚いていらっしゃいました。
特に、このような大きな工事にもかかわらず、ほとんど知る人がいないのはどうしてでしょう。
地下をリニアが走るのに、その上に暮らす人たちが知らないのは、どうしてでしょう。
大深度地下法というリニアのために作られたような法律ができたことで、地下深くは私権が及ばないことになってしまったためです。
以前に書いたレポートをご参考まで
http://blog.goo.ne.jp/nasrie/e/678a01ef910ba03c8b7d49b31d30882f
洗足池の水がどうなる?
地下トンネルを掘った残土を搬出するトラックの影響は?
残土の処分先は?
環境電磁波・低周波は?
振動は?
飛行機も増便・リニアも新幹線もそんなに必要?
リニアはペイできないと聞いてるが、工事費は誰がどう負担するの?税金?運賃?
どれくらい便利になるの?
話はつきませんでした。
午後の勉強会で、樫田秀樹さんから、これらの疑問にお答えいただくとともに、さらに、美しい自然を壊すアルプス付近や、活断層、すでに走っている実験線(稼働すれば実験線ではなくなり、本線となります)で出ている問題、、、などについてお話しいただき、さらに、リニアは本当に必要なのか、疑問がふくらみました。
以下、樫田さんの資料もご覧ください。
http://www.amazon.co.jp/悪夢の超特急-リニア中央新幹線-樫田-秀樹/dp/4845113643
リニア樫田さん資料
http://nasurie.com/wp/wp-content/uploads/2016/04/fa575971d28bfd7b8f7623fb6dd8aacd.pdf
リニアという電車を走らせるためにICBMの発射基地みたいな非常口を幾つも造らなければいけないとは途轍もなく馬鹿げた事業だと感じました
こんなのに10兆円払えるなら国鉄の借金あと10兆円払えよと言いたい気持ちです
首都圏第一トンネル工事で水が抜けそうな池は洗足池だけではないんですよね
品川区の戸越公園池と川崎市の等々力釣池です
田園調布学園中等部高等部の真下をリニアは通過するようですが川崎市麻生区の田園調布学園大学もかすめていくようです
授業に悪影響が出なければいいですけど
北品川の残土積出しヤードの整備は来年3月末までとなってたので首都圏第一トンネルの本格掘削は早くとも来年4月以降だと思われます
シールドマシンが大田区まで来るのは2年以上先になるんじゃないでしょうか