ドイツの都市計画家水島信さんが来日されるたび、ドイツと日本のまちづくりの違いを勉強させていただいています。 6月にいらしたときにうかがった話で印象的だったのは、ドイツの法律も日本の法律も法文を読む限りその内容にはほとんど違いがないと感じるということでした。しかし、日本とドイツのまちなみは大きく異なります。 ドイツの建設法典にうたわれている趣旨とほぼ等しい日本の建築基準法や都市計画法の趣旨はどこにいってしまったのでしょうか。 今日は、大田区の建築審査会に提出された建蔽率緩和の要件に対する審査請求が棄却となった事例から見る「形骸化した法令の趣旨」について報告します。 . . . 本文を読む