水車ボランティア(+山家鳥虫歌)

ボランティア解説員としての見聞から始めた、ボケ防止メモ。12年目。新たに「山家鳥虫歌(近世諸国民謡集)」を加える。
 

しんぐるま、ブログ上での解説(14)

2007-11-12 09:43:48 | 水車紙上解説
土地利用

 「このパネルは、しんぐるま周辺の土地利用変遷を示すものです。

 一番下は20年前ごろ、すなわち1990年ごろ、の土地利用ですが、ほぼ現在の状態と同じ、と考えられます。赤は都市的土地利用、つまり図に示された範囲のほとんどは住宅地だ、ということを示しています。図中で大きい白抜きの部分は調布飛行場です。
 
 真ん中の図は、70年ぐらい前の土地利用図です。図全体が黄色っぽくなっていますが、畑地であることをあらわしています。また、図中の下、左から斜めに右に走る赤い線は甲州街道に沿った集落を表します。

 上の図は明治末、つまり、およそ100年前の土地利用です。緑色の部分が広いですが、これは森林であることを示します。
 この図のさらに100年ぐらい前、しんぐるま が設置されました。そのころの土地利用は、この図とほぼ同じであったことと想像されます。子供時代の近藤勇が遊んだころの土地利用、と考えても間違いはないでしょう。

 これら三枚の土地利用図を比較すると、このしんぐるま周辺の土地が、最近の100年間で、もっとしぼると、1940年ごろからの50年間で、劇的に変わったことがわかります。

 そして最も大切なことは、このように周辺が劇的に変化するなか、しんぐるま だけは、200年前の姿と機能を維持し続けてきた、ということです。これは、決して、並の努力でなしとげられることではありません。
その辺を是非ご理解いただきたい、と強く思うのです。」

 つづく

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