最近読んだ本、「人は死んだらオシマイよ」(山田風太郎、PHP文庫、2006年)、のP80に次の文がある。
「栄枯盛衰は世の習いで、それについての価値観もがらっと一変するのは、これまた世の習いである」
この人が書いた戦中戦後の日記を、テレビで朗読していたことがあり、どのような人か気になっていた。その名言集としてまとめた、上の本はなかなか読ませる。
気に入った文章のいくつかを、下にメモる。
「日本は面白い国でね、もし東京裁判がなければ、東条英機も死刑になってないで、まだ生きてるよ。寿命のある限りを尽くしてね。~~~~~そんなふうに、日本では前代の者を滅ぼさないで、必ず使うんですよ。中国なんか前代の者は皆殺しだからね」(P70)
「日本がいま経済大国となり得た最大の理由はこういう非情無神経な新陳代謝が可能であったせいともいえる」(P76)
「日本人が独創性のないことについて、どうやら根は深いようだから、一朝一夕には矯正できないかも知れない」(P90)
「そもそも日本の復活そのものの原動力は、何よりもまず、すぐれたものにケンキョに学ぶ、という日本人の柔軟性でした。~~~~~日本人はこの特性を失ってはいけません」(P133)
「みんな、日本が破産状態になるとか何とか脅すけど、太平洋戦争の敗北のときでさえしのいだんだから、あれに比べりゃ、いまはコップの中の嵐みたいなもので、破滅状態にはならんと思う」(P175)
「もしもあのとき?過去をふりかえるとき、人はしばしばこんな興味にかられるが、しかしすぐに苦笑とともにそれを捨ててしまう。すんだことは、選択がきかないからだ」(P117)
「う~ん、人生とはひと言でいうなら「偶然」だな。だいたい、人類が発生したのが偶然らしいんだがね」(P142)
「ぼくは威張るのも嫌いだけど、威張られるのも嫌いでね」(P158)
「私は座右の銘など持たないのだが、強いていえば、「したくないことはしない」という心構えだ」(P162)
シンクロする部分が多く、それが意外に感じる本であった。
「栄枯盛衰は世の習いで、それについての価値観もがらっと一変するのは、これまた世の習いである」
この人が書いた戦中戦後の日記を、テレビで朗読していたことがあり、どのような人か気になっていた。その名言集としてまとめた、上の本はなかなか読ませる。
気に入った文章のいくつかを、下にメモる。
「日本は面白い国でね、もし東京裁判がなければ、東条英機も死刑になってないで、まだ生きてるよ。寿命のある限りを尽くしてね。~~~~~そんなふうに、日本では前代の者を滅ぼさないで、必ず使うんですよ。中国なんか前代の者は皆殺しだからね」(P70)
「日本がいま経済大国となり得た最大の理由はこういう非情無神経な新陳代謝が可能であったせいともいえる」(P76)
「日本人が独創性のないことについて、どうやら根は深いようだから、一朝一夕には矯正できないかも知れない」(P90)
「そもそも日本の復活そのものの原動力は、何よりもまず、すぐれたものにケンキョに学ぶ、という日本人の柔軟性でした。~~~~~日本人はこの特性を失ってはいけません」(P133)
「みんな、日本が破産状態になるとか何とか脅すけど、太平洋戦争の敗北のときでさえしのいだんだから、あれに比べりゃ、いまはコップの中の嵐みたいなもので、破滅状態にはならんと思う」(P175)
「もしもあのとき?過去をふりかえるとき、人はしばしばこんな興味にかられるが、しかしすぐに苦笑とともにそれを捨ててしまう。すんだことは、選択がきかないからだ」(P117)
「う~ん、人生とはひと言でいうなら「偶然」だな。だいたい、人類が発生したのが偶然らしいんだがね」(P142)
「ぼくは威張るのも嫌いだけど、威張られるのも嫌いでね」(P158)
「私は座右の銘など持たないのだが、強いていえば、「したくないことはしない」という心構えだ」(P162)
シンクロする部分が多く、それが意外に感じる本であった。