２１世紀は水問題の世紀だとされるが、とりわけ
世界人口の２０％を占める中国での水不足問題が
深刻さを増している。
元々、十分な水資源を備えていない所へ、自らの
手で水そのものや土壌を汚染して水不足に
拍車を掛けているから始末が悪い。
２０１２年２月中旬、中国水利部が水不足の実態を
公表すると共に、２０３０年までに水資源問題
解決に備えて、今後１０年間に４兆元（約５０億円）の
巨額な投資をする予定があると発表している。
現在、全国の都市の２/３が水不足の問題を抱え
人口の半分を占める農村人口の半数が安全性を
備えていない水を利用せざるを得ない環境だ。
主要な７大大河の汚染も深刻で、２番目に大きい
黄河は、毎年、断流に見舞われ、下流域では
重金属を含んだドブ川となっている。
湖沼の２/３は垂れ流された汚染排水で年々
富栄養化が進み、飲料水に適さない状況に。
１人当たりの水資源が、世界平均の２８％しか
ないにも拘らず、水を大切にしない国なのだ。
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