大黒さん

つれづれに、道行く人のながれを眺めている土塀のうえの大黒さん

250万人の都民を守るスーパー堤防整備事業

2024年07月06日 | Weblog

備えよ常に! 備えあれば憂いなし

        






2019年10月の台風19号で、荒川の水位が

あと53センチ上がっていたら荒川は氾濫し、

東京東部低地帯に位置する江東5区と呼ばれる

墨田区・江東区・足立区・葛飾区・江戸川区に

居住する250万人が浸水被害に遭う大規模

水害になっていた。

荒川は、北区にある岩淵水門を分離点に、

荒川(荒川放水路、人工河川)と隅田川(旧荒川)に

分かれ、この間に江東5区が位置する。

隅田川の水位が一定基準を超えると隅田川側の

水門が閉められ、濁流を荒川放水路に逃して、

隅田川流域と両国周辺で隅田川と合流する。

台風19号の襲来によって12年ぶりに水門が

閉鎖され、荒川の水位は一気に上昇。

[氾濫危険水位]まであと53センチに迫っていた。

この時、特に危なかったのが足立区と葛飾区の

区境にかけられた京成本線の荒川橋梁。

京成本線の橋梁は荒川堤防上面より下がった

より低い位置に線路が架けられているため、

決壊寸前になった。

現在、橋梁のかさ上げ工事中で、完成は

2037年の予定になっている。

[江東5区大規模水害ハザードマップ]の最悪の

被害想定では、江東5区のほか荒川区や台東区、

埼玉県川口市、八潮市などが水没する。

板橋区から北区、中央区、江東区も、区面積の

およそ2分の1が水没する。

荒川の氾濫によって、神田川や石神井川など、

都内を流れる中小河川の流水は行き場を失い、

逆流するとみられる。

千代田区、新宿区、文京区、豊島区、練馬区、

杉並区…といった山の手地区でも浸水被害が

出ると想定されている。

政治・経済の中枢が集中する都心部の水没で

日本の経済はマヒすることに。

現在、京成本線荒川橋梁のかさ上げのほか、

荒川と分岐する隅田川沿岸のスーパー堤防

整備事業が進められているが、この事業が

継続されるのか否かは7月の一票にかかる。

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