備えよ常に! 備えあれば憂いなし
2019年10月の台風19号で、荒川の水位が
あと53センチ上がっていたら荒川は氾濫し、
東京東部低地帯に位置する江東5区と呼ばれる
墨田区・江東区・足立区・葛飾区・江戸川区に
居住する250万人が浸水被害に遭う大規模
水害になっていた。
荒川は、北区にある岩淵水門を分離点に、
荒川(荒川放水路、人工河川)と隅田川(旧荒川)に
分かれ、この間に江東5区が位置する。
隅田川の水位が一定基準を超えると隅田川側の
水門が閉められ、濁流を荒川放水路に逃して、
隅田川流域と両国周辺で隅田川と合流する。
台風19号の襲来によって12年ぶりに水門が
閉鎖され、荒川の水位は一気に上昇。
[氾濫危険水位]まであと53センチに迫っていた。
この時、特に危なかったのが足立区と葛飾区の
区境にかけられた京成本線の荒川橋梁。
京成本線の橋梁は荒川堤防上面より下がった
より低い位置に線路が架けられているため、
決壊寸前になった。
現在、橋梁のかさ上げ工事中で、完成は
2037年の予定になっている。
[江東5区大規模水害ハザードマップ]の最悪の
被害想定では、江東5区のほか荒川区や台東区、
埼玉県川口市、八潮市などが水没する。
板橋区から北区、中央区、江東区も、区面積の
およそ2分の1が水没する。
荒川の氾濫によって、神田川や石神井川など、
都内を流れる中小河川の流水は行き場を失い、
逆流するとみられる。
千代田区、新宿区、文京区、豊島区、練馬区、
杉並区…といった山の手地区でも浸水被害が
出ると想定されている。
政治・経済の中枢が集中する都心部の水没で
日本の経済はマヒすることに。
現在、京成本線荒川橋梁のかさ上げのほか、
荒川と分岐する隅田川沿岸のスーパー堤防
整備事業が進められているが、この事業が
継続されるのか否かは7月の一票にかかる。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
健康と安心のメタボへの備えは?
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