李克強首相は、経済専門家との会合で、今後の
経済運営方針について、運営範囲の上限は
インフレであり、下限は安定成長の維持と雇用の
確保である]と述べている。
温家宝前首相は、景気の減速回避に備えた
公共事業や不動産開発を軸とした拡大路線で
高成長を維持して来たが、結果は深刻なイン
フレと地方政府が抱えた２０兆元超の債務だった。
４～６月期のＧＤＰ成長率が７．５％となり、下半期
には更なる減速が避けられぬ状況となっている。
改革優先派の李首相も、多数を占める太子党や
上海閥の７％成長死守の声に押し切られてか、
このほど、経済失速に備えた対策として、再び
公共事業を拡大する方針に方向転換した。
地下鉄やモノレールなどの都市の公共交通網の
整備や貧困層の居住地域の再開発に備えた
都市整備、環境保護対策などが軸となるという。
公共交通網整備事業だけでも２０２０年までに
４兆元（約６４兆円）が投じられる計画とか。
前回の４兆元投資による後始末に手が付かぬ
間に、再び巨額の開発投資がスタートすることに。
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