■「外交の福田」の看板がぼろぼろになってしまった顛末は、既に多くのメディアが手を変え品を変えて報道しておりますが、『週刊文春』の最新号(5月15日号)には、更に突っ込んだ裏話が掲載されています。以下に抜粋。
……敗北の原因は、日本の外交当局が中国の「焦らし戦術」にハマったことだ。外務省の藪中三十二事務次官が官邸に「胡錦濤主席が5月6日から訪日で確定」と最終的に伝えたのは、わずか半月前の4月18日……。昨年12月の福田訪中時に「桜の咲く頃の訪日」に合意しておきながら、中国側はなかなか日程を出して来なかった。万が一、訪日が延期になれば福田内閣への影響も計り知れないと焦った外務省は、4月14日にわざわざ藪中時間が訪日の約束を取り付けに北京まで出向く始末……。
■福田内閣の「延命」のために外務省が張り切って暴走したようですなあ。藪中次官は、既にさっさと転職して澄ましている田中均さんと同じく、北朝鮮外交で失点を重ねていたのを官房長官だった福田さんに庇ってもらった恩義が有りますから、ここぞとばかりに「恩返し」をしようと奔走したのでしょうが、これは一国の外交とは言えませんぞ!福田内閣は「解散総選挙となったら歴史的な大敗北!」という自民党内に広がる集団恐怖症という薄気味悪い病気という「保険」が懸けられているのですから、外務省の役人がスタンド・プレーなどする必要はまったく無いはずです。
■福田内閣の支持率は、間も無く「消費税」を割り込み、公定歩合を下回っても、議席を失いたくないという妄念が凝り固まって身動きが出来ず、潔く退陣するのも許されないまま、全国民から「今の首相は誰だっけ?」と忘れられた頃にひっそりと政権を投げ出すのでしょう。それが洞爺湖サミット直後だったりすると、外務官僚が必死で走り回った「外交の福田」の見せ場作りは、すべて水泡に帰すというわけですなあ。これも税金の無駄遣いの一つです。
■『週刊文春』には、松本楼でのカリフォルニア・ワイン事件についても裏話が紹介されていました。旅限無が想像した通り、「前日になって突然、総理から直々に『ワイン、違うのにしようか』と」電話が入ったのだそうですなあ。松本楼のキッチンではメニューの変更に大変な苦労を強いられたとか……。こんな馬鹿馬鹿しいことに「きめ細かな目配り」をしている暇が、今の福田内閣に有るのでしょうか?
来日中の胡錦濤・中国国家主席は8日、都内の早稲田大学で日中青少年との交流活動に参加、北京五輪日本代表の福原愛選手と卓球を楽しみ、「ピンポン外交」を繰り広げた。胡主席は、上着を脱ぎ、眼鏡を外して臨み、強烈なスマッシュを披露。観戦した福田首相は「戦略的な卓球でなかなか油断できない。一緒にプレーしないでよかった」と話していた。
5月8日 読売新聞
■テレビでも報道された「ピンポン外交」の間抜けな映像に、多くの国民が呆れ返ったのではないでしょうか?ワインの銘柄を変更するくらいしか「政治指導力」を発揮できない福田ホイホイ首相は、縋り付く思いで胡錦濤主席の訪日を待ち望んでいた「カワイソウ」な心根が画面から噴出しておりましたなあ。以前、ロシアのエリツィン大統領と川奈会談を行った橋本首相は、海釣りを企画して相手に花を持たせようと自衛隊の潜水部隊を駆り出して大物を釣らせたと噂されたものですが、今回の「ピンポン外交」はヤラセの気配は無かったようです。
■それもそのはずで、一説には昨年末の福田訪中で仕掛けた「キャッチボール外交」が予想外の波紋を呼んでいたとか……。温家宝首相がお手玉や落球をしてしまったのが大いに不評で、そんな馬鹿馬鹿しい事でさえも政権が動揺するほど胡錦濤体制はまだまだ不安定なのだそうです。ホイホイ首相としては母校の早稲田大学で交流イベントを仕掛けたい!胡錦濤主席としては、温家宝首相の醜態を逆転するために得意の卓球で中華の名誉を挽回したい!両者のサモシイ願いを適える材料になったのが「AO入試」に合格した福原愛さんという図式らしいですなあ。
■何が何でも「卓球をやる!」と胡錦濤主席が熱望していたそうで、上着を脱ぐのももどかしく、側近の手が間に合わない手早さで老眼鏡を外してラケットを握る姿は、鬼気迫るものがありました。「温泉ピンポン」のレベルに手加減している福原・王組に対し、必死の形相でライジング・ショットを連発する胡錦濤主席は、自らの政治生命を懸けていたことになります。それを観戦しているホイホイ首相は学生たちと一緒に拍手喝采の図でしたが、御本人がラケットを握らなかったのは、一重に「支持率低下」を怖れたからだとか……。今更、下手くそなピンポンをへらへらと楽しんだくらいで支持率に影響が出るはずもなく、小泉改革の後始末の失敗、政治ビジョンを欠いた「他人事政治」が治らぬ限り、ピンポンをやろうとやるまいと、ワインの銘柄が何であろうと、支持率はじりじりと下がり続けるでしょう。
■ホイホイ首相が「いっしょにやらなくてよかった」のは、決して子供騙しのピンポン遊びではなくて、「日中首脳会談」そのものだったのかも知れませんぞ!
……敗北の原因は、日本の外交当局が中国の「焦らし戦術」にハマったことだ。外務省の藪中三十二事務次官が官邸に「胡錦濤主席が5月6日から訪日で確定」と最終的に伝えたのは、わずか半月前の4月18日……。昨年12月の福田訪中時に「桜の咲く頃の訪日」に合意しておきながら、中国側はなかなか日程を出して来なかった。万が一、訪日が延期になれば福田内閣への影響も計り知れないと焦った外務省は、4月14日にわざわざ藪中時間が訪日の約束を取り付けに北京まで出向く始末……。
■福田内閣の「延命」のために外務省が張り切って暴走したようですなあ。藪中次官は、既にさっさと転職して澄ましている田中均さんと同じく、北朝鮮外交で失点を重ねていたのを官房長官だった福田さんに庇ってもらった恩義が有りますから、ここぞとばかりに「恩返し」をしようと奔走したのでしょうが、これは一国の外交とは言えませんぞ!福田内閣は「解散総選挙となったら歴史的な大敗北!」という自民党内に広がる集団恐怖症という薄気味悪い病気という「保険」が懸けられているのですから、外務省の役人がスタンド・プレーなどする必要はまったく無いはずです。
■福田内閣の支持率は、間も無く「消費税」を割り込み、公定歩合を下回っても、議席を失いたくないという妄念が凝り固まって身動きが出来ず、潔く退陣するのも許されないまま、全国民から「今の首相は誰だっけ?」と忘れられた頃にひっそりと政権を投げ出すのでしょう。それが洞爺湖サミット直後だったりすると、外務官僚が必死で走り回った「外交の福田」の見せ場作りは、すべて水泡に帰すというわけですなあ。これも税金の無駄遣いの一つです。
■『週刊文春』には、松本楼でのカリフォルニア・ワイン事件についても裏話が紹介されていました。旅限無が想像した通り、「前日になって突然、総理から直々に『ワイン、違うのにしようか』と」電話が入ったのだそうですなあ。松本楼のキッチンではメニューの変更に大変な苦労を強いられたとか……。こんな馬鹿馬鹿しいことに「きめ細かな目配り」をしている暇が、今の福田内閣に有るのでしょうか?
来日中の胡錦濤・中国国家主席は8日、都内の早稲田大学で日中青少年との交流活動に参加、北京五輪日本代表の福原愛選手と卓球を楽しみ、「ピンポン外交」を繰り広げた。胡主席は、上着を脱ぎ、眼鏡を外して臨み、強烈なスマッシュを披露。観戦した福田首相は「戦略的な卓球でなかなか油断できない。一緒にプレーしないでよかった」と話していた。
5月8日 読売新聞
■テレビでも報道された「ピンポン外交」の間抜けな映像に、多くの国民が呆れ返ったのではないでしょうか?ワインの銘柄を変更するくらいしか「政治指導力」を発揮できない福田ホイホイ首相は、縋り付く思いで胡錦濤主席の訪日を待ち望んでいた「カワイソウ」な心根が画面から噴出しておりましたなあ。以前、ロシアのエリツィン大統領と川奈会談を行った橋本首相は、海釣りを企画して相手に花を持たせようと自衛隊の潜水部隊を駆り出して大物を釣らせたと噂されたものですが、今回の「ピンポン外交」はヤラセの気配は無かったようです。
■それもそのはずで、一説には昨年末の福田訪中で仕掛けた「キャッチボール外交」が予想外の波紋を呼んでいたとか……。温家宝首相がお手玉や落球をしてしまったのが大いに不評で、そんな馬鹿馬鹿しい事でさえも政権が動揺するほど胡錦濤体制はまだまだ不安定なのだそうです。ホイホイ首相としては母校の早稲田大学で交流イベントを仕掛けたい!胡錦濤主席としては、温家宝首相の醜態を逆転するために得意の卓球で中華の名誉を挽回したい!両者のサモシイ願いを適える材料になったのが「AO入試」に合格した福原愛さんという図式らしいですなあ。
■何が何でも「卓球をやる!」と胡錦濤主席が熱望していたそうで、上着を脱ぐのももどかしく、側近の手が間に合わない手早さで老眼鏡を外してラケットを握る姿は、鬼気迫るものがありました。「温泉ピンポン」のレベルに手加減している福原・王組に対し、必死の形相でライジング・ショットを連発する胡錦濤主席は、自らの政治生命を懸けていたことになります。それを観戦しているホイホイ首相は学生たちと一緒に拍手喝采の図でしたが、御本人がラケットを握らなかったのは、一重に「支持率低下」を怖れたからだとか……。今更、下手くそなピンポンをへらへらと楽しんだくらいで支持率に影響が出るはずもなく、小泉改革の後始末の失敗、政治ビジョンを欠いた「他人事政治」が治らぬ限り、ピンポンをやろうとやるまいと、ワインの銘柄が何であろうと、支持率はじりじりと下がり続けるでしょう。
■ホイホイ首相が「いっしょにやらなくてよかった」のは、決して子供騙しのピンポン遊びではなくて、「日中首脳会談」そのものだったのかも知れませんぞ!