■法律に訴えてでも受信料を掻き集めないとエライことになる、と慌てているNHKは「変る」「変る」と電波を使って宣伝しています。お尻に火が点いて、人員整理もしなければならないし、最終的には番組の制作費も削らなければならなくなるでしょう。受信料の支払い拒否運動が起こったのは、日本中から集めた一種の税金のような受信料を、フザケた使い方をしている者がいる事がバレたからでした。報道されるたびにトロフィーを抱いてわが世の春を味わっている呑気な顔が映し出されまして、視聴者の怒りの火に油を注いでしまった訳です。
■「天皇陛下を死刑に処す!」という判決を出して盛り上がったという面白い?擬似裁判番組を放送して、本当はNHK自身が天皇の戦争責任を主張しているのか?そして、その罪は死刑に値するものと考えているのか?という重大な問題には一切触れずに、朝日新聞がしゃしゃり出て来て、「政治家の圧力」が有ったか無かったか、などという馬鹿馬鹿しい水掛け論が全面に出てしまったのでした。国会に予算を承認して貰わなければならないNHKですから、電波の利権を握っている有力議員の顔色を窺(うかが)わねばならないのは当然の事でしょうに、それを憶測と無断録音取材で書き立てた朝日新聞はNHKに付き合って、国民から総スカンを食っているという構図です。
■問題がどんどん方向違いの方向に移って行きながら、質も内容もどんどん変わって膨らんでしまったので、議論の中身は薄くなってしまいましたなあ。受信料支払いを拒否している人達の数ばかりが増えて行きましたが、どんな理由で拒否しているのかを調査するのでもなく、数の多さばかりが面白おかしく報道され、叩かれているNHKの側では、数字を減らす目先の対応に追われているだけです。会長ともなれば政治家とお友達付き合いをするそうですから、つい偉そうに振舞っていまうのでしょうなあ。今の会長さんは技術畑を専門に歩んだ方だそうですが、それでも会長として画面に出れば出るほど反感を買ってしまうようです。放送法で守られた特殊な地位を保証されているのですから無理も無いのですが…
NHKの番組制作費詐欺事件で、元チーフプロデューサーの磯野克巳被告(48)は26日、東京地裁(村瀬均裁判長)の公判で、約25年前に自身がNHKに入局した当時から、制作費などの不正流用が局内で行われていたと述べた。
被告人質問で磯野被告は、高額な接待や番組の打ち上げ飲食費などに充てるため、正規の経費とは別に、事件に問われた番組制作費の水増しなどで「プール金」を慣習的に作っていたと供述。「私が入局した時から、そういう姿を見てまいりました。プール金を持たないと仕事が進みませんでした。月に150万円ぐらいは必要だと思う」と述べた。【武本光政】
▽NHK広報局の話 プール金の事実はない。磯野被告は個人的に不正経理で入手し、私的に使ったものと認識している。
(毎日新聞) - 9月26日
■何が何でも、愚か者が1人紛れ込んでいたんだ!という主張を押し通さないと大変な事になるのでしょうなあ。でもこうして両者の主張が並んでいると、どう考えても悪い事をした磯野さんが言っている事の方にリアリティが有るように思えて仕方が有りません。組織の中で親方になるには、自分の思い通りになるグループが必要でしょうし、受信料しか収入が無いNHKですから、飲み食いやらちょっとしたお小遣いを渡すにしても、受信料から抜き取るしかお金の工面は付けられないわけですなあ。「プール金」という呼び名も、なかなか伝統を感じさせる響きが有ります。視聴率を上げる為には、世間が喜ぶ歌手や役者を確保しなければならず、人気というものはとても気まぐれで、無責任に揺れ動くものですから、「売れっ子」となればメディア間の争奪戦が激しくなって、よってたかって磨り減るまで使うので、人気者が次々と病院送りになるのも仕方がないと思われるほどです。他のメディアに負けないで、人気者を引っ張って来るには、立場の強いプロダクションやコネを持っている人物に近付かねばならない事情も有って、役所の「食料費」などという訳の分からない必要経費とよく似た金銭が動き回る事にもなるのでしょうなあ。
■民放に負けない面白い番組を作れ!と会長さんが命令すれば、現場の人達は民放に負けない手段で動かねばならないのは当たり前なのですから、そんな無茶な命令を出した当時の会長さんが出て来なければ、何も明らかにはならないでしょう。しかし、未だに隠然たる力を持っていると噂される方ですから、組織を挙げて防衛に必死なのでしょう。この仕組みが壊れない限り、この受信料不払い運動は終わらないはずです。しかし、メディアは国民の飽きっぽさを熟知しているので、不払い運動も間も無く飽きられて、発端となった事件も忘却の闇の中に捨てられると踏んでいるでしょう。「会長出て来い!」「磯野に喋らせろ!」の声を上げ続けていられる内は、視聴者側が強いでしょうが、それに飽きたら、磯野さん1人が処分されて万事丸く収まって、名目を変えた「プール金」が相変わらず闇から闇に流れ続けるでしょうなあ。
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雲来末・風来末(うんらいまつふうらいまつ) テツガク的旅行記
五劫の切れ端(ごこうのきれはし)仏教の支流と源流のつまみ食い
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■「天皇陛下を死刑に処す!」という判決を出して盛り上がったという面白い?擬似裁判番組を放送して、本当はNHK自身が天皇の戦争責任を主張しているのか?そして、その罪は死刑に値するものと考えているのか?という重大な問題には一切触れずに、朝日新聞がしゃしゃり出て来て、「政治家の圧力」が有ったか無かったか、などという馬鹿馬鹿しい水掛け論が全面に出てしまったのでした。国会に予算を承認して貰わなければならないNHKですから、電波の利権を握っている有力議員の顔色を窺(うかが)わねばならないのは当然の事でしょうに、それを憶測と無断録音取材で書き立てた朝日新聞はNHKに付き合って、国民から総スカンを食っているという構図です。
■問題がどんどん方向違いの方向に移って行きながら、質も内容もどんどん変わって膨らんでしまったので、議論の中身は薄くなってしまいましたなあ。受信料支払いを拒否している人達の数ばかりが増えて行きましたが、どんな理由で拒否しているのかを調査するのでもなく、数の多さばかりが面白おかしく報道され、叩かれているNHKの側では、数字を減らす目先の対応に追われているだけです。会長ともなれば政治家とお友達付き合いをするそうですから、つい偉そうに振舞っていまうのでしょうなあ。今の会長さんは技術畑を専門に歩んだ方だそうですが、それでも会長として画面に出れば出るほど反感を買ってしまうようです。放送法で守られた特殊な地位を保証されているのですから無理も無いのですが…
NHKの番組制作費詐欺事件で、元チーフプロデューサーの磯野克巳被告(48)は26日、東京地裁(村瀬均裁判長)の公判で、約25年前に自身がNHKに入局した当時から、制作費などの不正流用が局内で行われていたと述べた。
被告人質問で磯野被告は、高額な接待や番組の打ち上げ飲食費などに充てるため、正規の経費とは別に、事件に問われた番組制作費の水増しなどで「プール金」を慣習的に作っていたと供述。「私が入局した時から、そういう姿を見てまいりました。プール金を持たないと仕事が進みませんでした。月に150万円ぐらいは必要だと思う」と述べた。【武本光政】
▽NHK広報局の話 プール金の事実はない。磯野被告は個人的に不正経理で入手し、私的に使ったものと認識している。
(毎日新聞) - 9月26日
■何が何でも、愚か者が1人紛れ込んでいたんだ!という主張を押し通さないと大変な事になるのでしょうなあ。でもこうして両者の主張が並んでいると、どう考えても悪い事をした磯野さんが言っている事の方にリアリティが有るように思えて仕方が有りません。組織の中で親方になるには、自分の思い通りになるグループが必要でしょうし、受信料しか収入が無いNHKですから、飲み食いやらちょっとしたお小遣いを渡すにしても、受信料から抜き取るしかお金の工面は付けられないわけですなあ。「プール金」という呼び名も、なかなか伝統を感じさせる響きが有ります。視聴率を上げる為には、世間が喜ぶ歌手や役者を確保しなければならず、人気というものはとても気まぐれで、無責任に揺れ動くものですから、「売れっ子」となればメディア間の争奪戦が激しくなって、よってたかって磨り減るまで使うので、人気者が次々と病院送りになるのも仕方がないと思われるほどです。他のメディアに負けないで、人気者を引っ張って来るには、立場の強いプロダクションやコネを持っている人物に近付かねばならない事情も有って、役所の「食料費」などという訳の分からない必要経費とよく似た金銭が動き回る事にもなるのでしょうなあ。
■民放に負けない面白い番組を作れ!と会長さんが命令すれば、現場の人達は民放に負けない手段で動かねばならないのは当たり前なのですから、そんな無茶な命令を出した当時の会長さんが出て来なければ、何も明らかにはならないでしょう。しかし、未だに隠然たる力を持っていると噂される方ですから、組織を挙げて防衛に必死なのでしょう。この仕組みが壊れない限り、この受信料不払い運動は終わらないはずです。しかし、メディアは国民の飽きっぽさを熟知しているので、不払い運動も間も無く飽きられて、発端となった事件も忘却の闇の中に捨てられると踏んでいるでしょう。「会長出て来い!」「磯野に喋らせろ!」の声を上げ続けていられる内は、視聴者側が強いでしょうが、それに飽きたら、磯野さん1人が処分されて万事丸く収まって、名目を変えた「プール金」が相変わらず闇から闇に流れ続けるでしょうなあ。
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公務員 政治家 権力の構造と癒着 一方で馬鹿な国民がそれをバックアップしているシステム上の 大きな問題ですね。
タイトルの「NHK」を 公務員に置き換えても、巨大銀行に置き換えても 道路公団に、郵政公社に書き換えても そっくりそのままですね。