旅限無(りょげむ)

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テレビ・ラジオの曲がり角 其の参

2009-04-29 09:44:21 | マスメディア
■これから地デジに切り替わると「双方向性」が高まって視聴者が番組に直接的に参加できるのだそうですが、こういう馬鹿母に向かって画面の向こうから熱湯を浴びせるようなことは技術的に不可能でしょうなあ。他人の不幸を笑って見ていられる神経が、やがては暇潰しに我が子の虐待に向かわせたのでしょうが、こういう一見鈍感な人が過剰な自己防衛本能を持っているのが困った話で、我が子を含めて自分以外の生き物が苦しむ姿を笑って見ていられるのに、自分の皮膚に熱湯の一滴で飛んで来たりすると救急車だ!入院だ!と騒ぎ出したりしそうです。万が一、その一滴を飛ばした人物が特定されるような場合なら「自分だけの」人権を最大化して相手を徹底的に責め上げそうです。総務大臣を見習って「絶対に許さない!」とか何とか言いそうですなあ。

……2人は容疑を認め、「泣き叫ぶ長女の姿がおもしろかった」などと供述。「娘に申し訳ないことをしてしまった」などと反省している。……食べさせたシューマイを熱いとはき出した長女の様子を見て、熱湯に入るお笑い芸人の様子を思いだし、長女を熱湯に入れることを計画。……少女にはほかに、8カ月の長男がいるが、今年2月、足首を持って子供を振り回した際にできやすいという頭部外傷で入院しており、同課は少女が長男にも虐待していた疑いがあるとして調べている。 
4月28日 産経新聞

■生後8ヶ月の赤ちゃんの「足首を持って振り回」すというのも、何処かのお笑い芸人が手本になっているのでしょうか?単純に計算すると、19歳の「お笑い」好きの母親は虐待された子を17歳で出産していることになりますから、16歳の頃から奔放?な生活をしていた可能性があるので、乱暴に一般化はできない事件だと言えそうです。しかし、そういう生活をしている視聴者も存在することを知った上で視聴率競争に取り組む覚悟がテレビ業界には必要でしょうし、観る側にも成熟した視聴者になる心構えが必要なのかも知れません。もしも、これからもテレビ文化と深く関わって行こうと思うのならば、という話ではありますが……。
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